My life as a cat
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2007年10月24日(水) 運命共同体

マーヴの誕生日はマーヴ兄のコールで目覚めた。
「マーヴはお金が必要らしいから、渡してくれる?」
すぐにぴんときた。本当は病院に移ってから多忙を理由に一度も面会に来ていないお兄ちゃんに会いたいだけなのだ。10分後お金を届けにきた。
「病院の売店の食べ物は美味しいから沢山買ってるんだって」
そんなわけないじゃない。。。あぁ、こういう裏を読まないところ、ホント兄弟だわ。

会いにいくより先にパースステーションの中央改札の前の公衆電話からバースデイコールをした。マーヴの声がいつもよりはずんでいる。家族があちこちから電話をくれたようだ。みんな二言目には日本人のGFのことを聞くらしい。兄弟達はこんなことになっても去っていかなかったわたしをとても情深い優しい女だと思っているようだ。しかし逆に去れてしまうものだろうか。自分の愛した人が得体の知れない罪を着せられ冤罪を訴えている。素行からもその訴えを信じることができる。例えば、森の中で二匹で仲良く暮らしている野生動物がいる。いつもいつも一緒に走り回って遊んでいたのに、ある日一匹だけが人間がしかけた罠にはまって身動きが取れなくなってしまう。残された一匹はさっさと自分だけ逃げるだろうか。わたしは助け出すには無力だったし、逃げたってその先に越えられそうにない大きな峠があると解っていた。実際にそんな状況に陥ったらわたしと同じ選択をする人のほうが多いのではないかと思う。

この日に彼がみんなに愛されていてよかった。来年は一緒にケーキを作れるといいな。

(写真:ジャカランダが咲き始めました。そろそろ11月ですね。)


Michelina |MAIL