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2007年10月23日(火) |
この世で一番の幸せ者 |
その二人は誰もが認める仲良しカップルだった。だから男の子のほうからちょこちょことちょっかいを出されるようにようになったことはちょっとした衝撃だった。彼女を愛しているのはきっと本当なのだろうけれど、どこかでほんの少し満ち足りていないのか、そのわずか数パーセントを埋めてくれる何かを求めているのだろう。虚しいが、世の中にはこんな大人のほうが圧倒的に多い。
仏教徒の両親を持つマーヴは、その思想が染み込んだところがあって、
"You have to be happy with what you have"
と言って、家族や恋人、友人をあるがままに受け入れて精一杯愛している。
約束を守らないデイヴィスに文句のひとつやふたついいつつも
"That's the way he is. You can't change people"
とわたしのようにきつく怒ったりはしない。
白髪が増えても皺が増えても
"Doesn't matter, I like the way you are"
と言ってくれる。
この世で一番満ち足りて幸せな人はブディスト・モンクなのだそうだ。