DiaryINDEX|
past|
will
デイヴィスと病院へ。大分回復したとは言え自分が精神を病んで薬を飲み続けている彼と精神病院にいるマーヴに会いにいくというのは不思議な気分だ。ここ数回ちゃんと約束の時間にやってくると思ったら車中、人間は愛されてないと生きることが難しいよなどと真剣に語っていた。今のGFは彼にしては長続きしているし、回復は薬よりも彼女の愛に拠るところが大きいのかもしれない。
帰り道コーヒーでも飲んでこうということになり、スビアコで止まった。結局シシリアン・レストランでパスタを食べた。
「ナースやドクターもちょっと精神やられてると思わなかった?」
とデイヴィス。確かに、そう思った。毎日そういう人と関わって似てきてしまうのか。今日の主任のナースなど生粋のブロンド白人のデイヴィスに向かって、黒髪で浅黒いマーヴの兄弟かと聞いていた。食後のアイスクリームまで食べながら本来はここに一緒にいるはずのマーヴに電話をかけると妙に心配している。どこにいるんだ、デイヴィスの女に刺されはしないのか、と。それを恐れてわざわざスビアコでランチしたのよ。やっと「愛」を手に入れたデイヴィスが次に手に入れなければならないのは「信用」でしょう。