My life as a cat
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2007年07月28日(土) 子宮と心の変化

歯医者の待ち時間にふと目に入った女性週刊誌の見出し「zard言えなかった子宮頸がんの恐怖」。普段は、下世話なネタばかりで頭の中が極度にマイルドになってしまいそうだと敬遠してしているこの手の雑誌でも、自身が異変を持ってからは"子宮"という文字を見ると反応してしまう。記事を読んでものすごく気に障るひとことにひくりとした。「男性経験が多いことが原因とされるこの病気、そりゃ言えないよな」と言ったようなことが書いてある。男性経験が多いことはその一因となりうるだけで子宮頸がん=男性経験が多いとは限らない。第一男性経験が多いことから性癖や人格を確定することなどできない。「"勘違いするアホな男が多いから"、そりゃ言えないよな」と訂正してあげたい。嘲笑しながらこの記事を書く救いようのない程下品な男の姿を思い浮かべて、想像通りであって欲しい、決して自分もなり得る可能性のある女性が書いたものではないようにと思った。

わたしと同い年の知人は昨年子宮を摘出して、それでも付き合いたいのだと言うBFを振った。元同僚は不妊主婦同盟なんてものを作って月に一度楽しくご飯を食べつつ治療などの情報を交換している。わたしはまだそういう問題に直面してはいない。けれど、先日家に遊びにきた両親の知人に子供はまだかと言われた時、切実に願ってもそれが叶わない女の人達を思って、子供を生んだ女の横柄さと人としての無神経さに苛立った。

昨夜、銀座でベジ友のさなちんさんと夕飯を食べた。家では粗食、"食事と一杯"もやめたから、チーズなんかが入ったイタリア料理も久々だけれど、ワインなんて3ヶ月ぶり。体に謙虚な食生活を心がけているけれど、未来の健康の為に今を摂生一筋で過ごす気はない。子宮の異変は心境の変化ももたらした。朝目が覚めるとそれだけで素晴らしくて、寝る前は今日があったことに感謝する。明日のことをほどほどに考えてめいいっぱいの今日を過ごす。楽しくて嬉しくて悲しくて切なくて痛いのも生きているから感じられるのだと尊く思う。


Michelina |MAIL