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運がいいのか悪いのか、家でぼんやりしていると働け!働け!と尻を叩かれているかのように仕事の話が舞い込んでくる。世間がわたしの労力を必要としてくれるなら、と体のサイズは変わっていないのに、気持ちが緩みきっているのか妙にきつく感じるスーツに無理やり身を突っ込んで久々に電車に乗った。中吊り広告の”グリーン車アテンダント募集”に妙に魅かれつつ降りたことのない町まで行った。
その帰り、今日31歳になった自分にニ億円をプレゼントしようとサマージャンボ宝くじを買った。家に戻るとケーキはいらないと言ったからか父がお菓子を沢山買ってきてくれたのでコーヒーを入れ、我がままいっぱい脂肪たっぷりの子供のような甘い甘い誕生日を過ごした。
先日見つけて読み返しているのは森まゆみの「その日暮らし」。人々のパワーが何に向かって動いているのかよく解らないこの地でもう一度自分の在り方を確認しました。
「その日暮らし」とは、ハンド・トゥ・マウスの意味ではない・・・むしろ、未来のために現在を犠牲にしない生活をさす。始終何物かに策うたれ驅られて生きるのは嫌だ。ローンのために働いたり、備蓄のために物を買い占めたり、いい学校へと子供の尻を叩くのは嫌だ。その日食べるだけのものを買い、友だちから借りもして簡潔に暮らしたい。長くて百年のはかないいのちだからこそ。