My life as a cat
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2005年07月15日(金) タイ料理とリラキシングな時間

会社帰りに同僚のケイさんという人事課の女性とタイ料理屋でお酒をちびちびと飲みながら春巻きやナンプラーの効いたサラダをつついて、職場の悩みをあれこれと聞いてもらった。ケイさんは役職柄、事業部全体の動きや人間関係などをよく把握していて、営業マンの中に入って働かされる女性の辛さなどもよくわかっているようだった。他の会社も同じだと思うけれど、ここも男性社員は学校を卒業して新卒で入社してそれから大抵はその会社に骨を埋めるかそうでなくても長々とそこで働くかするから、彼らはその社の方針や考え方、風潮にどっぷりと染められている。みんな本当によく似ている。その点女性は色々な会社を経験している人が多いから、おかしい点にも気付き易いし、そう思えば案外あっさり辞めてしまう。女性陣が飄々としているので、もしかしたら自分だけがすごく変わったところからきてしまったのではないかと思っていたけれど、そうでもないと知って安心した。困った人々の困ったお誘いのうまい断り方や上司との距離のとり方など、とても参考になることも教わって少しずつストレスも和らいできた。

メインのタイ風焼きそばが来る頃、話題はケイさんの未来のことに。31才、独身、ボーイフレンドも好きな人もいない。容姿端麗で性格はさっぱりしていて男女共にとても人気者なのにも関わらず。でもでも間違っても「負け犬」などという言葉は似合わない。希望に満ち溢れているとか元気溌剌な表現も似合わなくって、それは自分の道を見つけてゆっくりと楽しんで歩いているという感じ。

シメの小豆とナタデココの入ったデザートを食べながらケイさんが「この事業部の男性だったら誰がタイプ?」と聞くので「わたしは、背後に座ってるあの地味なJさんが好きですよ。話しかけてもなかなか喋ってくれないんですけど、何か貸してって言うとすごい勢いで机の引き出し漁りはじめたりするところがいいんです。」と言ったら「変わった趣味だね。」と言われたので「じゃぁケイさんは?」と聞き返したら「わたしは絶対T(事業部の一番偉い毛むくじゃらのおじさん)だよ。」と言うので吹き出してしまった。「でも人間じゃありませんよ。」と言ったら「あんな強くたくましいゴリラのような人見たことないもん。素敵〜。」とうっとり言うのでもう笑いが止まらなかった。

深刻な話題からはじまって最後はケラケラと笑いながら夜の路地を千鳥足で歩いて家路に着いた。一週間の緊張が一揆にほどけてリラキシングな時間を過ごせた。


Michelina |MAIL