My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2003年09月03日(水) 亀岡の高級旅館に泊まる

一泊だけちょっと高級な旅館に泊まってみようということになっていた。高級と言ってもわたし達にとっての高級。今日はこの 3泊お世話になった激安旅館を出てそちらに移動した。今回の宿泊先の予約などはすべてパースでネット上で行ったため激安旅館はちょっと心配しながら来たのだけれど、これが普通の旅館だったのでとても気に入った。また今度来る時もここを利用しようと思った。朝にここをチェックアウトしてバス停で京都駅に向かうバスを待った。バス停の脇のゴミ箱を先日見かけたホームレスが漁っていた。マーティンがうずうずしはじめた。彼は現金を持っていないのだ。わたし達の乗るバスが見えた時、「お願いだからあの人に少しだけ恵んであげて」と頼んでくる。1000円札を渡すと「本当にありがとー」と言って嬉しそうにそのホームレスに渡しに行った。わたしは彼のそういう純粋に心の優しいところがとても好きだ。

今日ステイするホテルは亀岡にある(嵯峨野方面)。駅で荷物をロッカーに置き、大きな京都駅ビルを散策した。彼の大好きな地下の食品売り場に行くと京野菜が売っていた。関東のマーケットで売っているものと違うので見ているだけで楽しめた。とても時間が余っていたのでネットカフェにも行った。そして3時ごろ電車に乗って亀岡に出発。京都から離れるとすぐに山に入る。京都って山に囲まれた都会だというところがとても魅力的。トンネルをくぐって山の間を電車が走る。その景色はとても綺麗で感動した。

夕方旅館に到着。ホテルの送迎車に乗ってホテルに着いたところで玄関に着物を着た従業員の人たちが総勢でお迎えしてくれて彼はその時点で「ん、ゲーー」と驚いていた。旅館の中はピカピカ。わたしはネットでこの旅館の写真が「千と千尋の神隠し」に出てきた物と似ていたので泊まってみたくて選んだのだけど、本物も写真どおり。「本当にSpirited Awayみたいだね」とはしゃいだ。早速温泉に入った。雰囲気がとても良くっていつもこんなお風呂に入れたらどんなにリラックスすることかと考えた。

そして食事。これは部屋で摂ったのだけど、コースのようになっていて、食事の途中で何度も人が入ってきて食事を運んでくる。これが落ち着かなくてわたし達は嫌だった。食事は京懐石だったのだけど、得体の知れない練り物なども多く、これと言って「美味しい!」と感嘆するようなものはなかった。でも京懐石を食べてみるというのも良い経験だ。薄味なのはとても良い。

食事を終えてホテル内を散歩した。「奥座敷」と呼ばれている旅館だけに周りは山だけなので外に出ても何もない。フロントの人が「9時以降は外から人が入れません。出るのは自由ですが入れない決まりとなっております」と説明した。ここで彼はとても怒ってしまい、またまた「僕は囚人じゃない、なんで門限まで決められる必要がある!」と。確かに日本形式は融通きかなくて決まりごとが多くってわたしにもちょっと面倒。部屋に帰ってお風呂のドアを開けたらビックリ。ヒノキ風呂が部屋に着いていたのだ。思わずもう一度お風呂に入ってしまった。良い香りだなぁ。
















Michelina |MAIL