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朝からなにやら色々な料理が用意されていた。小魚の佃煮、温泉卵、京漬け、、、。普段朝ごはんを食べないからとてもヘビーだったけれどランチのつもりで食べた。しかし京漬けは美味しい。今日は京都駅の周辺に帰る。そこで一泊し、明日に千葉に戻る。荷物をまとめて、保津川下りで嵐山まで帰り、そこから電車で駅周辺に帰ることになった。今日もいい天気。朝はまだ暑くなくて、川の風がとても気持ち良い。屋根つきのボートに乗って、山の間の川を下りて行く。途中でサギをたくさんみた。川べりで釣りを楽しむ人、ボディスーツを着て素もぐりで魚を捕る人などもいる。船頭さんが「これは***石」とか「ここから**百年前に猿がジャンプしました」などと説明してくれる。それをマーティンに訳してあげると「そんなの、どうやって知るの?きっと嘘だ」などと言う。性質の悪い客だ。激流はすごい勢いで悲鳴があがると聞いていたけれど、そうでもなかった流れが速くてスルッと行くくらいにしか感じない。1時間半も3人交代で漕いでもらってやっと嵐山に到着した。嵐山もちょっと見たかったけれども荷物を持っていたので次のホテルに向かった。
ホテルに荷物を下ろし、周辺を歩いた。六角堂はすぐ近くにあった。ここでも彼はカメラを持って鯉の写真を撮るのに夢中だった。そんなに沢山鯉の写真を集めてどうするんだろう。そのうちお腹が空いたというので近くの小さな洋食屋さんに入った。昔ながらの味という感じのコロッケやカレーなどを食べた。その間置いてあったテレビでは1:30からの奥様向けメロドラマがやっていて彼は「グエッヘッヘ」とそれを見ながら笑いどおしだった。
そしてなんだかんだとうろうろして、夕方東本願寺へ歩いていって見学をし、その足でまた賀茂川周辺に行った。
おとといのお店でまた飲もうということになり、そこに行った。店員さんはみんなわたし達を覚えていてくれていたようであちらから「ビールですか?」と聞かれてしまった。恥ずかしい、、、。また今日も彼はグイグイ行っている。「今日は京都最後の夜だからね、飲まなくっちゃ」と。最後に限ったことじゃないけどなぁ。わたしも日本酒を。彼がガツガツ食べるので料理が来て3分後にはすぐに何も無くなってしまう。きっと店員さんにまた笑われるだろうなと思いつつ二人で何度もチャイムを鳴らし、オーダーしまくった。案の上すごい数の伝票を見て店員さんに笑われた。京都を振り返ってあれこれ話した。「なんで清水寺で見かけた舞妓さんと写真撮ってもらわなかったの?」と聞くと「だってピエロみたいだから嫌」と言っていた。
店をでるころには彼は珍しく酔っていた。ホテルへの帰路を歩いている間ずっと大きな声で世の中の不平に対する愚痴をいっていた。京都には英語を理解する人がけっこういるのでどうか聞こえませんようにと願った。たちの悪い彼を連れてホテルに着くと急に生き返ったように「あっ僕ネットするから先に上に上がってて」と言われた。全くなんなんだ、この人はと思いながら寝てしまい、京都の最後の夜は更けていった。