My life as a cat
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2003年08月31日(日) バスでゆらゆら京都へ出発

「全て君に任せる」と言うので高速バスのチケットを取ってあったのに、それがわかると「新幹線に乗りたかった」とわがままを言う。「君はこんな選択肢があることは教えてくれなかった」と言う。あ〜あいつもこうだよと無視して汗を拭いながら東京駅へ向かった。昼の12時頃出発。京都に着くのは夕方7時くらい。わたしにとっても初めての高速バス。どんなものかなぁと思っていたけれど、想像していたより良いバスだった。わたし達の席は2階の一番前。景色が良く見えるけれど、やはり彼には窮屈。喜んでいたのは最初だけだった。

途中で富士山が見えると思ったのだけれど、曇っていたので何も見られなかった。だけど途中で浜名湖を見たときはとても喜んでいた。バスは何度かパーキングで止まり、10分の休憩時間がある。10分といったら結構短いのでわたしはちょっと降りて見回すくらいだけど、ここでも彼はマイペースぶりを発揮し、「もう行こうよ」と言っているのになかなか来てくれず、バスの運転手さんがわたし達を待っていた。はぁ、ごめんなさい、、、。

夕方になり夕暮れに染まる京都の町が見えてきたときはとても嬉しかった。わたしにとっても高校の修学旅行以来。しかも修学旅行はなんだか縛られてて全然面白くなかったのだ。

7時頃に京都駅に到着。京都の駅ビル大きいな。右も左もわからずとりあえず、旅館のくれた地図を頼りに人に聞いたりした。外国人がけっこういたけれど彼らも大変なようだ。わたしと彼がバス停に並びながら歩いて旅館まで行けるかどうかと揉めていたら、後ろに並んでいたサラリーマン風の男性が理解していたらしく「あの、、、歩くのは無理だと思いますよ」と教えてくれた。京都在住の彼がそう言ってるのに彼はまだ「いや、歩いていける」と言いはった。(結局後でわかったことは頑張れば歩けるということなんだけれど)バスに乗ると、スペイン人らしき女性二人がわたしに確認するように色々と道を聞いてきたけれど、わたしも初心者で教えてあげることができない。バスの中のバス停表示は日本語のみだし彼らにはさぞかし大変だろうなぁと思ったら力になってあげたかったけれど、いい加減なことを教えてもいけないのでやめておいた。

旅館は賀茂川のすぐ近くにあった。激安な旅館だったので心配していたのだけれど、いたって普通の旅館だった。しかもわたし達の部屋は7階で京都の夜景が部屋から一望でる。素泊まりで予約したので時間を気にする必要もない。シャワーを浴びて、散歩がてらに夕飯を食べようということになった。夜の賀茂川付近を歩いた。ふと普通のお寿司屋さんのようなルックスなのだけれど回転寿司というお店を見つけた。ちょっと試しに3,4皿食べてみようということになりそこに入った。ネタはとてもよく、沢山食べてもらいたいという戦略なのかシャリがとても小さかった。それからゆっくり酒を飲もうと賀茂川沿いにあるカジュアルな感じの料亭へ。わたしは京都のおばんざい(お惣菜)にトライしてみたかったので何品かオーダーしたのだがビックリ。料理の一品一品は500円〜900円なのだけれどすっごく小さい。「パースに住んで大皿料理に慣れてしまったわたしの感覚がおかしいのか?」と何度も見つめたけれど、いややはり小さい。彼は「見えない」とまで言って殆ど食べなかった。味的にはさっぱりしていて美味しかった。まぁ雰囲気を楽しむところなんだろうな。この時この賀茂川に面した良い雰囲気の個室からホームレスがゴミ箱を漁っているのが見えて彼の顔がとても複雑になった。


Michelina |MAIL