My life as a cat
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2003年08月27日(水) 鎌倉・横浜

鎌倉・横浜へ。

まずは鎌倉。小町通は食べ物屋さんがたくさんあって歩いているとついつい買って食べてしまう。マーティンは早速、露西亜亭というレストランを見つけて入ることになった。小さな小さなレストランでメニューはボルシチとピロシキくらいしかない。わたしはロシア料理はこれといって好きでもないし、暑くてとてもボルシチなんて気分にはなれないのでやめておいた。店の女の人が丁寧に丁寧に煮込んでいる。わたし達の後から 3人のお客さんが入ってきて
「わ〜なつかしい。わたしが子供の時ここでボルシチ食べたんです。久々にここを通ったらなつかしくなって来てみました」
と言った。26年同じように続けてるんだそうだ。わたしとほぼ同じ歳なのかぁ。でも変わらず続けるってすごい。変わらない良さと向上することの良さを使いわけるのって結構難しかったりする。一口もらったらこれといって味は何の変哲もないボルシチだったけれど、女の人の丁寧な言葉遣いや行動からなんだか伝わるものがあって、気に入った。

鶴岡八幡宮はあいにく工事中で見ることができなかった。それでもマーティンは池の鯉や亀の写真をたくさん撮ってとても楽しめたようだ。実は自転車大好きな彼が鎌倉の駅に着いてすぐに駅前のレンタサイクル屋さんを見つけてしまい、サイクリングする!と言いだして、わたしは何だか体がだるくて嫌だったので、じゃぁ後で、と言い、忘れっぽい彼が忘れてくれることが狙いだったのだ。狙い通り
「じゃぁそろそろ横浜行こうか!中華街で何か食べようか!」
と言ったらすっかり忘れた様子で
「うん!」
と言ってくれてほっとした。彼が思い出さないように足早に鎌倉の駅を去った。














横浜へ着きチャイナタウンへ。これはマーティンが初めてみるちゃんとした大きなチャイナタウン。Oh!とちょっと感動があったようだった。
「何食べたい?」
「鯉」
さっき鎌倉で沢山写真を撮っていたのでてっきりペットとして鯉が大好きなんだと思っていたのでかなりショック。結局高級なレストランに入ってしまい、鯉をオーダーするハメに。よくよく聞いてみるとスロバキアでは鯉はとても高級品で、クリスマスなんかに食べるらしいのだ。普段から食べられるようなものではないそうだ。そして出てきた鯉がとてもまずい味付けでマーティンも
「すっごい気持ちが悪い」
と言い出し、わたしも一切れ食べて気持ちが悪くなった。これは鯉がわるいんじゃなくて調理法、味付けの問題。鯉もそうだけれど最近中華料理があまり好きなほうではなくなってしまった。なんだかとても油っこく感じるのだ。年をとったのか。結局大好物の杏仁豆腐だけモリモリ食べて店をでた。マーティンはレストランの前に見本として出してある、食べ物のオブジェクトがとても好きでまたたくさん写真を撮っていた。確かに海外のレストランの前にはこんなものはない。そのまま石川町を歩き、坂を登り、港の見える丘公園へ。マーティンはあまり普通の人が好むようなところは好まないので、こういう夜景とか見せてもきっと駄目だろうなと思っていたが、案外レインボーブリッジを見て
「あぁこれが噂の橋かぁ、結構大きいな」
と喜んでいた。

そして家路に着く前に家に電話をすると父がでて
「マーティンが帰ってきたら一緒に飲もうと思って飲まずに待ってた」
と言う。かわいそうな父。当人はそのころ既に中華街でビールガブガブ飲んでたというのに。


Michelina |MAIL