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フリーパスを買って電車に乗り、東京案内。マーティンは電車の中に沢山広告がぶら下ってることさえエキサイティングのようで写真を撮っていた。高校生でも女の子が前に立つと即座に席を譲ってあげる。これが彼らの文化なんだそうだ。へぇ、女性にとっては嬉しい文化だけど、わたしが50歳くらいのスーツを着てる男性なんかに席を譲ってもらうのってかなり恐縮しちゃうな。彼は電車の中で寝ている人が多いことにも驚いていた。
まずは銀座へ。わたしも久々に大好きな街、銀座を歩くのがとても嬉しかった。マーティンは暑いので
「日向を歩かずに日陰を歩いて」
などとわがままぶりを発揮。
「5秒ならいいけど、10秒だと頭が痛くなる」
などと言うんで、
「じゃーあなたは日陰選んで歩きなよ。また後で会おう。じゃあね」
と置いて行ったら
「ごめんなさい」と謝りながら着いてきた。まずはずっと前から連れて行くと約束していたお寿司屋さんへ。ここは値段も高くなくてとてもネタがいいのだ。とはいえわたしはおとといもお寿司を食べたし、もともと大の寿司好きではなかったのであまり食べる気がしなかった。でも飛行機が恐いマーティンはもう二度と日本に来ることはないだろうから仕方ない。パースでは食べられないネタを選んであげた。彼はこのお寿司屋さんをとても気に入ったようでビジネスカードを手に取っている。何のために?と聞いたら
「また来るときのために。もしかしたら他の友達と来るかもしれないでしょ?」
なんてあり得ないようなことを言っていた。また今日もこの時点でビールを飲んでしまった。銀座を歩いて、わたしも大好きな和風雑貨のお店に行った。そこは色々な陶器が置いてあってとても楽しいところ。マーティン、わたしにちょっと似てる人形を"Michellina"と名付けて購入していた。いつか SUBARUのアウトバックという車を買ったら助手席に乗せてあげるんだそうだ。乗りたくないなぁ、運転下手だし。
そして秋葉原に移動することに。銀座のレストランでビールを飲んでから銀座を去り、そして秋葉原の駅のキオスクでまたビールを買ってキオスクの前でガブガブ飲んでいる。彼は日本の缶ビールの起こして倒すという蓋を自分で開けられず、必ずか弱い女の子のように「開けて」と頼んでくる。きもいねぇ。そしてやっと電化製品を見に。まずは普通の日本人向けのところに。オタッキーMは店員に質問攻め。この間に入っての通訳は激務だった。でも秋葉原には外国人向けのお店もけっこうあるので不自由しない。秋葉原に連れて行ったら彼は住み着いてしまうんじゃないかと懸念したけれど、もっとすごいのを想像してたこと、大好きな任天堂のゲームの英語版があまり見つけられなかったことから、思ったほどでもなかった。
そして最後は渋谷へ。マーティンはこういうところ嫌いなんじゃないかと思っていたら案外
「夜の渋谷ライフはきっと楽しいね。僕は会社が終わったらいつも渋谷で飲みたい」
と言っていた。
あちこち周って二人ともへとへとになった。やっぱりパースでのスローライフに慣れてしまったわたし達には東京はヘビーだ。ぐったり疲れて夕飯は適当に買って家で食べようと彼が日本で初めて覚えたコンビニ、セブンイレブンでビールやらおつまみやら色々買って帰った。わたしの部屋で飲もうかと思ったけれど、父が一階にいて、恐らく彼と飲みたいだろうと察したので誘ったら「もう飲めないけど、一杯だけのんじゃおっかなー」
と言ってビールを出してきた。キッチンで3人でだらだらと飲んだ。父はいい飲み仲間ができてしまって彼が帰る時は淋しがるだろうなぁ。