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日本人だからと言って人に日本語を説明するのは難しい。それでも日本人としてのプライドからついつい潔く「解からない」とは言えずダラダラ自分でも理解できない説明を続けてしまう。
今日も「行きます」っていう言葉はフォーマルですか?インフォーマルですか?と聞かれて、「うーん、どっちでしょうねぇ」と一緒に悩んでしまった挙句に「わたしが会社にいてどこかのお客さんやボスに電話でそう言う時は"うかがいます"って使うけれど、同僚だったら"行きます"っていうかなぁ。」と答えた。
日本語(俗語のみ)を覚えたがる友人にもよく「ねぇ、また何か教えてー」と言われる。この人にまっとうな日本語を教えても喜ばないので考えるのだけど自分自身が使わないのでなかなか思いつかない。じゃぁ、これはどうだと「かなりキテル」というのを教えてみた。「これははっきり言いにくいことを曖昧に言いたい時に使うの。頭を触りながらこれを言うと"禿げてる"って意味ね。例えば「昨日の合コンどうだった?」って聞かれて「かなりきてる」って答えたらすっごく良かったかすっごい駄目だったかどっちかなのね。シンガーでもすっごいヒットしたりしてる人のこともこう言ったりする。でも8割がたdisgustingの意味ね。」と説明した。先週は最近流行ってる「ビミョウ」っていうのを教えて今週は「かなりキテル」。さて次回は「ぶっちゃけ」なんてのも教えてみようか。
それにしてもこんな言葉を教えるのはいいけどやはり彼らが日本人と同じニュアンスやタイミングでそれを使うのは難しい。彼は「あなたはブスですね。わたしはゲスです」なんて言って「この使い方あってる?」なんて聞いてくるので、間違ってはいなけど、そんなことをマジメな顔して言うような人見たことないよ、と笑ってしまった。