あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


もう無理かも、しれない。
2008年06月17日(火)


痛みと息苦しさと、混沌としたカラダの内部。
動くのすら面倒で、呼吸さえも億劫で、
紛らわせるために、少し笑ってみて。



でも、もう無理だろうと、思う。



あたしと、あなた。



しんどくて仕方なくて、誤魔化そうとしていたりする。
そんなあたしの表面だけを見て、
心配なんてしてくれなくて。
強がっているだけなんて、思いもしなくて。

転がったままのあたしに、
「帰るよ」だなんて。
「帰ってゲームする」だなんてさ。

そうですか。
好きにすれば?



唐突に思い出しのは、季節のせい?
それともあなたのせい?

三年前の、六月。

微熱がずっと続いて、動けなくなってたあたしを、
横目にしながら「大丈夫?」って言ったひと。
キッチンで動けないあたしを、
横目にしながら歩み寄りもせず。
「動けないだけ」と返したところに、
「そう」とだけ言って、日常に戻ったあのひと。

思い出す。

自分の痛みにすら鈍感で、
健康で、
力をみなぎらせていて、
でも寂しがりやなあのひとと、似てるの。

全ては自分を基準に考えていて、
それはあたしだってそうかもしれないけれど、
労わることを知らないわけじゃないもの。
でも、
自分がつらいことをあまり知らないと、
労わること、そのものを知らないでいられるの、だと、
あたしは思い知った。

あの日を、思い出す。



心を労わるのは、難しい。
でも、
目に見えるものを労わるのは、簡単。

確かにあたしも、相当に冷たいひとだから、
あなたは労わられていないと思ったことがあったかもね。



自業自得というのかしら、あたし。








もう無理かも。
もう続かないかも。
こんなフラッシュバックは、痛い。

あたしはもう、諦めそう。

しばらく顔を見たくない、突き放して言って。
あなたは頷いて帰った。
もう、来ないかもしれない。


でもあたしは、
泣き言を吐ける場所がある。
泣き言を聞いてくれるひとが、いる。
なるようになるから心配しすぎちゃだめだ、って。
言ってくれるひとがいる。

あなたはどうしているの。





ひとりで、考えているの?
終わりに、ついて。

かわいそう。




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