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2007年04月15日(日) 他人や下界に愛情が注げません 1

ある掲示板に、相談の書き込みがありました。
とてもとても 落ち込んでいたので、言いたいことが沢山あったんですけど、
取り合えず...の書き込みをし、お返事の後にお返事の内容に対するお返事を書き、
だから、本当に言いたかったことは 一番最後になりました。
一番言いたかったのは、
『世界が違う人と一緒にいて、自分だけが異邦人であること』を理解すること。
ただ世界が違うだけで、自分も正しい。相手も正しい。
ただ、世界が違うだけ。
私が陥った、そして壊れてしまった原因であること。

長いお話になります。
軽井沢から、携帯で長いお返事も書き込みました。
彼女が、新しい一歩を踏み出すきっかけになってくれたら良いなと思います。




【相談者】

はじめまして、みなさん。

私は、小さい頃から自分以外の人間、物、世界に愛情を注げません。
育った環境はたぶん裕福でバランスが良い環境だったと思います。
父も母も働き者で、母は子供を時にはえこひいきがあったけど、DVといったことは一切なく、
兄弟も普通に育っていて、彼らの学歴や頭はいいほうだと思っています。

なのに、私だけが26歳になってまでまた
「自分すら見えていない」状態で、自分以外の誰かに愛情を注げないのです。

昔から「常に頭に霞がかかっている感じ」「なぜ外界の人はつまらないことに躍起になっているんだろう(ファッション、恋愛、部活、学問、趣味等)」「なぜか自分の事より、宇宙の成り立ちやこの世界がどうしてここに存在するかという事の方が気になって、考えても仕方ないと分かっているのに考えている」
「回りのことがわからない、声が聞こえても頭で理解して聞こうとしてない」
「他人の冗談と普通の会話の差がわからないので、からかわれたり、いじられてるだけなのに本気でつかみかかって怒ってしまう」
「特に学習障害はないと思うが、成績が落ち目になると「努力しても仕方ない」と諦めがち」
「基本的計算、読書、会話は普通にできるが、内容の興味の差にかなり影響される。得意な教科やジャンルは教師や学校が教えなくても覚えてしまうが、興味のない勉強はいくら教えても覚えない」
「普通の考え方がネガティブすぎる」(小学生の頃、下校中に「私は30までに死にそう」とか自分で考えていた/みんなと仲良くしたい願望はあるはずなのに、実際その輪の中に入ると、ひどく不快感を感じて気持ち悪い、壊したいという願望が出てくる。暴力を振るわれた方が分かりやすくて楽しい所がある。泣いているけど、どこかで自分は「殴られてはっきりわかってよかった」と喜んでいる自分がいる)
「まるで、外界の何がどうなろうと私には関係ないように見える態度」

というものをずっと抱えていて、これが一体何なのか自分でもわかりません。

みんなは「そんな考えても仕方ない事グジグジなやまないの」といいますが、私はこれが解決しないと
「他人へ愛情が注げない」「仕事が続かない」「時折やってくる自殺したい気持ちがなくならない」
ので、そういう精神論では治せません。(いくら聞いてもムダでした)

母に小さい頃の私を聞いてみたら、「3〜5歳くらいは普通の子でいつも笑ってたよ」といってました。
が、私が覚えている限りでも小学2〜3年生ごろからずっとこの状態になっています。いや、幼稚園もあったかな?

治さないと社会でマトモに活動できないし、
でも脳の病気なのか、精神の病気なのか、何かの愛情不足なのか、
原因がわからないけど早く治さないと孤独死の原因になりそうで、
そうやってジワジワ「死ぬかもしれない」という恐怖に晒され続けて20年くらい経ちますが、最近は夜なんかに突然
「私は誰からも好かれていないのではないか?」
「家族はみんな私の事を好きじゃないんじゃないか?」
「友達に愚痴メールばかりしていたから、みんな「もうコイツは根暗だからイヤだ」と返事をくれなくなったんじゃないか」
「私が私を大嫌いなのに、こんな私を好きになってくれる人なんていないし、第一結婚できたとしても、子供に愛情を注げないかもしれない。それなら私の遺伝子はここで絶やした方が世界の為だ」

という考えが浮かんできて、こないだ危うく携帯の電源コードで夜中に首をつりたくなり、家の中で吊りやすい場所を探しました。

ベッドに寝転び、首にコードを巻きつけ
「このまま死ねば、私はこの苦しみから解放される」
と思うと、死ぬのが苦痛でいけないことなのだという考えがその時はわからず、もう少しで実行しそうでしたが

ふと
「でもこの気持ちはまた気が変わる、気まぐれなものかもしれない。とりあえず寝よう」
と思って助かりましたが、このままではいつ本当に
「苦しみから逃げるために」首つったり、包丁でのどを掻っ切るかわかりません。

自殺はいけないことと知っています。苦しいことも、死体が惨めな姿になることも、残された人間がどんなにつらい思いをするかも(友達が自殺したので知ってます)

でも私はその苦痛よりも、このわけのわからない自分を抱えて生きるほうが周りにも迷惑かけるし、家族も心配するし、私も苦しむし、子供なんか作ったらその子供を虐待したり、苦しめたりしないかと考えると
今死んだほうがいいという妄想のようなものが離れないのです。


仕事は続かないながらも、一応できますし、働きたい意欲は十分にあります。
なのに、私は生きるための労働より、死ぬための自殺に流れそうになるのです。

障害者が障害を抱えながらがんばっている姿を見ても
「そうなんだ」としか思えません。でも障害者を虐待したりはしたことありません。かといってそれを見て「だから自分もがんばらなきゃ」とも思いません。

かなり自分を追い込んだこともありました。
「働いて食わないともう援助者は誰もいないよ」という状態にしてみました。けれどそれでも「上司としての激励と注意」という愛情ある言葉にショックを受けて「生存拒否」のごとくモノが食べられなくなり、勤務4ヶ月目で激ヤセして動けなくなる寸前に戻ってきました。
動けなくなる寸前になると一応「死にたくない」と体は行動するようですが、私の頭は「死にたい」と思っているのです。もしも、同居人がいなかったら、私は多分あのまま餓死の道を選んでいたと思います。

死にたいと生きたいが共存し、
嫌われたいと好かれたいが共存し、
人に親切にしたいと人なんかどうでもいいという感情が共存しています。

まるで2重人格みたいです。
でも、ちゃんと親切にできて「ホントよかったなあ」と思える時もあれば、他人に親切すらしたくない時もあります。

嫌われている状態で「勝手に嫌ってれば」と反抗的になる時もあれば「お願い嫌わないで」と気持ち悪くも相手を盲信するかのように好かれたいように振舞うときもあります。

全く、自分でも訳が分かりません。
何かの病気でしょうか。

かなりレアケースで難解な状況で、なおかつ贅沢な悩みかもしれませんが、ご回答よろしくお願いします。





【夏海】

初めまして ^^
 
R26さんは、自分に愛情が注げるんですね。
良いことです。^^
私はできませんでしたから。
始めの一歩は、ぶらり ◆sB4AwhxUさんのおっしゃる通り、メンタル部門の専門家に相談してみるのが良いかと思います。 
現実感のなさや、マイナスの感情のループから自力で抜けられない辛さからは 開放されると思いますよ。^^
 
さて、
> 育った環境はたぶん裕福でバランスが良い環境だったと思います。
> 父も母も働き者で、
> 母は子供を時にはえこひいきがあったけど、
> DVといったことは一切なく、
> 兄弟も普通に育っていて、彼らの学歴や頭はいいほうだと思っています。
 
家族を客観的に説明すると、こんな感じでしょう。
では、感情的に説明すると、どうなんでしょう?
兄弟と比べられて、「○○はこうなのに、それに比べてあんたは」とか、
前回より頑張ったのに、他の兄弟の成果よりに追いつかなくて、「その程度なの」扱いされませんでしたか?
頑張ったことに対して褒めてもらえなかったら、幼稚園児でさえ、世の中の無常を感じるでしょうね。
幼稚園児には、その言葉を知りませんけど、努力の無意味さとか、頑張ることの虚しさは『感じる』ことができると思います。
 
人と比べられたり、条件付の愛情を受けて育ってしまった人は、他人を『比べる対象』としてしか見られず、
愛情を注ぐ余裕なんて、心にないのが当たり前なんですよね。
 
DVに関して言えば、体に受ける暴力以外に、心に受ける暴力もDVの範疇だと私は感じています。
私は実際殴られたことはないけれど、絶えず「怒らせたら殺される」とビクビクして育ちましたから、
これもある意味DVだと思っています。
 
『普通の家庭』って、結構落とし穴なんですよね。
辛い思いをしている当の本人だけが悪いって結論付けられる可能性がとても高い。
んでもって、本人も自分だけが変なんだと思ってしまう。
 
同じ家族でも、合う合わないが存在し、
なぜなら、人は全て違う人であるからで、ならば、『違う』ことが、普通なんですよね。
 
まずは、マイナスのループから抜け出すことを、専門家に手助けして貰ってはと思います。





【相談者】

自分にすら愛情を注いでいません。
お風呂にあまり入りませんし、歯を磨くのは4日に1回くらい。気づいた時です。
よほど畏まった場所に出て行く時以外、化粧しませんし、普段は全く手入れしてません
ファッションも苦手だし、今は何を着ててもあまり気分が変わらないので
いつも同じ服を着ています。

また昼夜逆転し始めましたし、夜あまり眠れない上に昼間から眠いので
1日寝たりしています。勉強どころか、こういう悩みを人に説明するのも
億劫になってきて、そろそろ相談とか誰かに悩みをいう事自体やめるくらい気力低下しています。

カウンセリングは沢山行きました。でもどれも効果ないどころか病名すら分かりませんでした。
というかテープレコーダーに録音しなかったのでもう覚えていません。

感情的に説明すると、どうなんでしょう?>

母は口ではそういうひどいことを言いません。
けれど体は一つなので、私が「こうしたい」という事はことごとく後回しとか、資金を妹に回されたり、
時間を弟に取られたりしてました。

いわば小さい頃は「手のかからないいい子」だったんだと思います。
成績もよくないし、イジメにも遭ってたけど、本当は岩をいきなり頭にぶつけられたり、特定の男子2人にイヤというほど毎日イジメられてて、
もしも当時私に「不登校・自殺」という頭があったなら「イジメられた」と母に報告するだけで終わっていたはずがないです。

そのあたりにも確かに私の問題が見え隠れしてましたが
原因が大人になるまで自覚しなかったので、当時何人か
話を聞いてくれようとした先生に相談したくても
自分で「何かおかしい」というのはわかってても「その原因が何か」知らなかったので
相談しようがありませんでした。

他人を『比べる対象』としてしか見られず>

その通りです。私はつい最近まで「自分以外の全て」について無意識に悪口を言っていました。
全ての他人、芸能人、知らない人、ちょっとかっこいいことをしている人、
一応きちんと社会人できている人、何も考えなくてすむ無邪気な子供、赤ん坊など。

兄弟や親や友達に指摘されて始めて気づきました。
それが異常なこととは自分では気づいていなかったのです。

「怒らせたら殺される」>

私はどちらかというと
「私まで自己主張したら妹達で疲弊してる母が余計困る」
「私は全く一人でできる仕事に就くんだ」
「私は一人が好きなんだ。時々やってくるむなしい何かは寂しいとも感じない。私はこれをやってる時間が夢の時間なの」
「なんか兄弟がゴチャゴチャしてるけど、何やってるんだろうな」
「何で部活とか勝ち負けとか、恋愛とかどうでもいいことで皆あんなに盛り上がれるんだろう」
という感じでした。




【夏海】

R26さん、今すぐ返事をしたいのですが、
体調を壊してしまって、気の利いた(R26さんにとって有意義な)お返事ができません。
体調が治り次第書き込みますので、
待たせてしまって申し訳ないのですが、お待ち下さい。

カウンセリングを受けてらっしゃるのですね。
投薬はされていますか?
何かお薬は飲んでらっしゃいますか?




【相談者】

とんでもない。大変な時はご自愛ください。
投薬はしてません。薬も飲んでません。

○○さんへ
あ、はい。精神科に行っています。先日、精神科では日本屈指の先生を紹介してもらいました。
(…それほど悪いってことかな…??)
専門家の前だとわりと普通になってしまうもので、いっそ今まで書き溜めたメールや文章を見てもらった方がいいのかもしれません。

今まで、鬱病専門の先生はみんな首をかしげてたんですよ。原因がよくわからなかったり、診断に困ったのか「とりあえず血行を良くしよう」とか「眠らせるだけ」とかそういう措置ばかり受けてきて、いい加減ウンザリです。。
感情の起伏がないようで、爆発する時は「自分を殺す」方向に爆発しそうになるんですよ。
「私なんか死んだほうがいい、社会のため。私を好きだという人はみんなお世辞でいってるんだ」
と感じてしまい、周りの事すべてが「夢」のように感じます。
まるで、自分には「この世の全てのもの」は一生縁がないような。みんなが心から楽しんでいる事は、私は二度と楽しめなくなるような。

今日も、美容院に行って、いつもかかりつけ?の美容師さんに髪を切ってもらい、
シャンプーしました。その時突然「私は二度とこの店には来られないかもしれない」という悲しい気分になって
ついつい、シクシクと泣き出してしまいました。
きっと担当さんはびっくりしたでしょうね。「私、何か言った!?」って。

でも、彼女のせいじゃないのです。悪いのは私なんです。
泣いている私、愛情を注げない私、現実を現実と感じられない私が全て悪いんだと。


★★★さんへ
褒めると喜ぶんですかww
では…「ハーイル★★★! ハーイル★★★!!」<待て

> 今からがんばっても越えられないな
あ、これ感じました。私は専門学校の時でした。
それまでは「自分は漫画描いて生きていくんだ」と思ってて、それなりに投稿なんかもしてたんですが
専門に入ったら「外界に愛情を注げない自分が書いたキャラがいかに貧相か」に気がついて
「外界に愛情を注げない私は、生きているキャラは描けない」と知って、それまでただ漫画家になんとなくなるんだという
夢があったので、なんとか生きていたのが、「私はそれがかなえられない身分だったんだ」と知って
絶望したような気がします。

以後、webに転向したのですが、そこでも「職場でほんのささいなやり取りがなぜかうまくいかない」ことで躓き、
漫画もwebもこの世の全ての仕事も
「外界への愛情なしに生きてはいけない」と分かり、だから「それができない自分は死ななければならない」と思っているのかもしれません。

ここ5年、生きた心地がしません。まったくの青春のムダ使いです。
せっかく人生で最も輝かしい時間を、私はドブに投げ捨てているのです。

そんな自分だから、これより上のチャンスはもうこないと思ってしまい、
悲しくなって、死にたくなるのだと思います。


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