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2007年01月22日(月) とっさに言い返した言葉に縛られしまう 1

あるブログに書いてありました。
『社会復帰を考えるならば、自分が世間一般から「ズレている部分」に対し的確な起動修正を行う必要があるのだ』
私は、自分と世間とにズレがあることを認識していて、
でも自分が知っている世間と、今ではなく過去に私が世間だと思っていた人達も『違う』世界の住人達であることも知っていて、
私は日本こそがおかしな国だと思っていて、だから私が世間に迎合する必要などなく、
『必要があるのだ』と意気込む程のものではないのでは?って思いました。
自分の常識と人の常識が違うのは当たり前のことで、
何も全てを相手に合わせる必要もなく、
『こうあらねばならない』と自分を追い込むことこそが、この病気(うつ)のやっかいで なかなか治りにくい特徴でもある。
そう思って、でも書き込まずにいました。
あまり追い詰めたくはなかったので。

それに対してコメントが記入されていました。
ズレいても良いんじゃない?って。
その言葉に反論が書き込まれていて、翌日自分が『ズレている』と言ったことの説明がブログに上がっていました。
それを読むと、『職人気質』じゃんって思えるエピソードと、ズレではなく『癖』の問題であると思い、
その癖に対して 冷静に対処できる『心の余裕』があれば、良いんじゃないの?って書き込んでしまいました。
それに対して、
人の指摘に対して自分は、とっさに言い訳をしてしまう。
とっさに言った言い訳に、自分が振り回される。
と、そんな簡単な問題じゃなく、この状況は尋常ではないのだということが書き込まれていました。

で、思いました。
人は そだてられたように 育つ。
自分が意識して 違う人になるように『育つ』って思って努力して違う方向に向かないで日常を過ごしていると。
その人の場合は、明らかにそういう性格になるように育てられた気がします。
それ以前のブログと その後のブログを読むと。


人は誰でも生まれた時は子供であり、
大人になるように育てられる。
もしくは、大人になるように、自分で努力する。
どういう人になりたいか?
はっきりしたビジョンや理想の人がいる人は幸運で、
大低は、あっちゃこっちゃにぶつかり、厳しい世間に揉みくちゃにされながら、何とか自分を自立させる。
ただ、
歳を取ることと、大人になるは、イコールではなく、
父親が偉大過ぎて、自分が大人になる必要がなかった為に子供のまま死んでいった人も知っています。
大人になることを止めてしまった父親と、ヒステリー症の母親の間で育ってしまった従兄弟は、
自分が父親になってでさえ、大人になる方法を知らないまま、それでも最近はやっと落ち着いて来たのかなぁ?
イトコがヒステリーな母親に虐待されて育ったことを知っているので、
幸せになって欲しいものだと思っています。

で、
人はまず世界の全てが親である時期があります。
親と自分が違う人間だと気付くまで に 成長するまでに何年か必要で、
親と自分が違う人間だと気が付いた時が第一次反抗期にあたるのだそうです。
自分の意志というものが明確になってくるから、言いなりは嫌!って自己主張を始めます。
これは成長の証であり、人間になる大切なプロセスです。

で、そのうち智恵がついてくると、
子供は親が大好きで、だから親を失望させたり嫌われないように、
(見捨てられたら生きていけないので)自分が親から見捨てられないように、
親を怒らせないように、
自分は何も悪いことなんてしてないよって伝えたくて嘘をつきます。
それもその子の今までの人生の知恵を総動員して。
でも大人にしたら、本当にバレバレの、笑っちゃうくらい突拍子もない嘘を。
それも成長の証であり、大人になる為の大切なプロセスです。

さて、この嘘。
先に述べたように、親に嫌われたくないとか、見捨てられたくないとか、
親に悪い子だと思われたり失望させたくないって思ってつく嘘に対して、
親がどういう反応を返すかで、子供の心の成長が違ってきます。
親は自分を信頼してくれている。
仮に悪い子であっても嫌いになんてならない。
怒られても、自分は愛されている。
そう親を信じることができるような対応をして貰った子供は、嘘をつかなくなります。
無駄に下手な嘘や言い訳をしなくても、親は自分を信じてくれているって知っているから。


中学の時に、『嘘つき』だと言われてる子がいました。
「うちには、グランドピアノが3台だか5台だかあり、他にアップライトピアノも何台かある」
そんな壮大で無意味な笑っちゃうくらいバレバレの嘘をついたのだそうです。
その嘘をついたところで、彼女も他の誰も得などしないような。
私は笑いました。
「だから、あの子のことを信用してはいけない」としたり顔で言う子を軽蔑し、
そんな馬鹿馬鹿しい嘘を聞いたところで、私は何も痛まないので、普通に彼女に接していました。
彼女はとても可愛く、アイドル顔で、男の子にも可愛がられていました。
思春期の女子にとって、男子に人気があること自体がすでに気に入らないのですから、
彼女が馬鹿げた嘘をつこうがつこまいが、『的』にされたことは間違いないのですが。


先日、edamとコタカイ君がカラオケに行きました。
彼らのグループのメンバー4人で。
中の一人が34歳で、他3人は同じ年の20代半ば。
前々から私が避けていたその34歳の男性が、言っていたそうです。
「自分は声が高いから、女性の歌しかキーが合わない。
 だから、女性シンガーの歌しか歌わない。」

その言葉は明らかに嘘だと思いました。誰もが。
彼の声はダミ声で、声質としてはジャイアンと似ています。
得意だと豪語する宇多田ヒカルの声を出すには無理をしないといけないような、
普通に喋っている時のトーンはジャイアンそのものです。

自分もカラオケの常連であり、
自分が歌が上手いこと自慢したく、
揚げ句の果てに言った台詞が、「女性ボーカルの歌しか歌えない」でした。

そんなレベルの低い嘘をつくのは、もうとうに卒業していて当然の34歳。
世間で言うところの「オッサン」であるにも関わらず、
幼稚園か前出の中学時代の同級生、つまり子供レベルでしかない発言をして恥ずかしいとも罰が悪いとも思わない人がいる。
(後日、自分はボーリングが得意で、ありえない程高いアベレージを出すと豪語し、
 じゃー今度一緒に行きましょうと言ったところ、いや・・・最近行ってないからなぁ・・・と困っていたらしい。
懲りてないのね)

で、咄嗟に馬鹿馬鹿しい嘘をつく心理とは?って思いました。
その嘘をついたところで、自分に何のメリットももたらさないにも関わらず。
子供の頃に『好かれたい』『嫌われたくない』『注目されたい』一心でついたであろう嘘を、
おっさんになってもつき続けている幼稚さ。
『ピーターパンシンドローム』という言葉がありますが、彼の場合『大人になりたくない』のではなく、
『自分の方が上である』『自分は上等の人間である』と相手に知らしめる為に、バレバレのくだらない嘘をついているのです。
逆を言えば、虚勢を張らないといけない程に自分に自信がないのだと思います。
自分が壮大な(馬鹿馬鹿しい)虚言を言わないと、自分を尊敬して貰えないと。
言えば言う程 反対に馬鹿にされ、まともに相手にされなくなるという事実を、彼は学ばないまま34歳になってしまいました。


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