d a y s*
photo & text by tomoko
傷跡の話をしたら同じような傷を持っていたからびっくりした。驚くのと同時に納得もした。これってトラウマやったんやなって。無意識に繰り返してきたことであって、原因は自分の中にあるんだなって。心で受けた傷は何度でも思い出したように(まさに思い出した時に)血が流れるから痛くて辛い。でもそういう血を止めることができるのは、誰かじゃなくって自分だけなんよね。強くなるってのはそういうことだと思う。
ふっきったかのようにラブラブと週末週明けを過ごした。何度となく「なんかラブラブやん!」「ラブラブやで〜」ってバカップルを演じつつ。だから自然に離れようかって話になった。その時も言ってたよ。なんでこんな話になったんやろって。ほんとはわかってたくせにね。ずっと離れなきゃいけない所を見ていたんだからさ。
バイバイする時フリだったとしても寂しそうな顔をしてたから安心した。私に対する気持ちが見えたからだと思う。笑ってくれるのも、頭撫でてくれるのも、鼻をつついてくるのも、じーって見つめられるのも、急にぎゅってしてくれるのも好きだった。でも寂しい顔を見たら一番安心した。私って存在が向こうの中にちょこっとでも入ってたんだなって、はっきりと解ったからだろうな。
食べつけないの解っててチョコをあげたら食べてくれた。絶対食うって断言して。そんなとこで負けず嫌い発揮せんでも……(笑)仕事でもらってるのは放置してたくせに。嬉しいね。でも残るのがイヤだったから半分は私が奪ったった。残すの嫌だったし。残されるのも切ないしさ。
奪ってまで手に入れたものって捨てられない。奪ったことで失くしたものがあるなら絶対、捨てられない。気持ちが変わっていっても、それ以上に手に入れたいものが出来ても、失くしたものだって大切だったんならなおさら。そんな大事だったものを捨ててまでも手に入れたんだったら、捨てるなんて出来ないんだよ。
と。
そんな姿を見届けてきました。