d a y s*
photo & text by tomoko
謝らないでって言われたけど「ごめんね」が出てくる。自分の気持ちがうまくコントロール出来なくて、傍にいるとひどい迷惑をかけることが解ってる。だから少し離れるって決めた。彼なんかよりも長い時間を一緒に笑って過ごしてきたのにね。ふたりのこと大好きで大事なのにさ。
でもダメだろうって思うんだよ。今までのあたしからして絶対に。あなたが今感じてる幸せをあたしはきっと嫉妬するだろうし、あなたのそばにいる人はどこか彼を思わせる。苦しくなって、逃げるためにめちゃくちゃに傷つける。きっとそうしてしまう。だからダメだな、って思った。しばらく会えないと伝えたせいで泣かせてしまった。間違ってる。でも、甘えでもあるんだよな。待っててくれるって信じきってるからそんな暴挙にも出るんだもん。どこまで利己的なんだろうね。こんな自分を壊したい。
最後にした長い話を思い起こしていてぞっとした。「死んだらええのにな」って笑ってた。あたしはあたしで「死なせたろうか?」なんて笑った。冗談みたいに言ったけどそれでもいいやって確かに思ってた。恐いね。
傷は癒えるだろうか。最後まで血は流れっぱなしなんだろうか。止めてあげたかった。最後の最後で置いてかれたのにまだそんな風に思う。それとも私が置いていったのかな。本当はホームに降りた時、待ってたのかな。そう思いたい自分が惨めだなあ。いつもは何もなかったみたいにいっちゃうのに、最後はずっと見てた。立ち上がりながら私を見て言った「帰るか」が、自分だけの言葉だったのか、あたしに向かってのものだったのか、泣かないようにするので必死だったからわからない。もう確かめることも出来ないし。
当分こんな調子らしい。
でも今がどんなに寂しくって泣いたり無理したりしていても、ちゃんと元に戻れる。傷を受けたわけじゃないから大丈夫。こんなに傷つくことがなかったのが初めてだったから、寂しくて動揺してるだけ。元に戻る時、ちょっとは強くなれるように頑張るよ。