酒場と野球と男と女
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2006年02月27日(月) |
いつの時代でも「時代」は唄ってハマるよなぁ、みゆきちゃんエライ!生搾りもう一杯!の巻 |
今日は、新宿の店、「ジャンクション」店舗撮影の予定でしたが。
オイラの、本業との時間調整がつかず、延期。
カメラマンのSトウクン、スンマセン。タマ店長も予定狂わせて、スマン。
カメラマンSとは、中学高校の同級生で、隣駅どうしの郷里から上京した仲。
大学卒業時、マスコミ志望だったオレら。
他の仲間たち数人と、オイラの6畳一間台所付きのアパートで、週に1回、
マスコミ就職試験に備えての勉強会みたいな事をやっていた。
テーマを決めての作文、現代用語解説、ディベートーーーー。
メンバーは時々変わったが、オイラとSは、ずっとフル参加だったような気がする。
まぁ、その勉強会そのものより、仲間たちと、呑み、ああだこうだ語り合うのが、
何より大好きな2人だからだったのだろう。
Sの新代田の下宿にも、何度行ったことか。
昔ながらの学生下宿で、入って廊下を挟み6畳間が4部屋ずつだったか。
廊下奥に共同トイレ、と共同ピンク電話。
部屋には誰もカギなんか掛けておらず、カギが掛かっていれば、
美味いもん食べている時か、ヌイている時。
そんな時代もあ〜ったよね、と唄ってた時代もあ〜ったよね、となった今でも、
こうして付き合いが続いているのは、ともに忍耐強いのか、淋しんぼなのか。
はい、淋しんぼ!正解!
最初、教育関係の業界新聞社に就職していたS。
2年足らずで辞め、バイト生活へ。長く続いていた新宿Sホテルから、
正社員のオファーもあったらしいが、断り、いよいよ30才直前。
「ワシ、カメラマン、やりてぇんじゃ」
新宿西口に当時出来たばかりの居酒屋「天狗」で突然ポツリ。
唐突宣言に、一緒に呑んでいた友人も、オイラも、
「はぁん?止めとけぇ、止めとけぇ。今からじゃ、難しいじゃろう」
と、言ったが、本人、もう決めた決めたんじゃ、と意志強固。
広告写真の分野なら、多少業界知識があったオイラ。
「食べる食べれんと言ったら、キリないしなぁ、誰か付く先輩にもよるよう」
うんうんわかっとる、と頷くS。そのまま、カメラマンとなって、十数年。
様々な紆余曲折あったでしょうよ。
周りでも、廃業に追い込まれたプロカメラマンが、かなりいる中、
今もファインダーを覗き続ける。
決して豊かな暮らしではないだろうが(多分、ゴメンネ)、
粋で明るい奥さん、可愛い2人の娘さんと、和やかに過ごす。
そう、ウチの年賀状に使う家族写真を、毎年暮れに撮ってもらってる。
もう15年になりますか。
15枚の年賀状には、3人のコドモの成長ぶりと、
夫婦ふたりのわずかながらずつの老いが、順次見て取れる。
そして、その手前には、同級生Sが必ずカメラを構えている。
撮影後、晩飯をともにしながら、お約束の会話。
「今日のギャラさぁ、このつみれ鍋でいい?」
「いいんじゃねぇの、そのうちさぁ」
そのうちね、そのうちそのうちーーーーー。
そぉ〜のうち、何〜〜〜とかなぁるだぁ〜〜ろ〜〜〜〜う。
って、チキショーめぇ!
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