酒場と野球と男と女
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2006年02月26日(日) こんな本読んでんの?と醒めて言われると物騒なキモチ止められんぜ、グサッ!の巻

 朝からの雨で、恒例のチャリンコ買出しは、ヤめ!

さあてね、晴耕雨読だなぁや。と、そそくさ、何冊か読みかけ本を引っ張り出す。

失踪日記」(吾妻ひでお)、「陰日向に咲く」(劇団ひとり)、

二重生活」(折原一、新津きよみ)と、本日付「日刊スポーツ」。

日刊スポーツは、1面まだトリノ絡みなんで、手にとる気にもならず、ヤめ!

劇団ひとりの、にゅぅわぁとしたカンジに、するべかと、

”第2章 拝啓、僕のアイドル様”の途中から読み始める。

色んな書評で、タレント本の域を遙に超えた、直木賞候補本、とかまで言われて、

流れに敏い(さとい)広告屋としては、捨て置けまいと、地元図書館に命じて、

お取り寄せしたものだ。

文章は達者やね。距離を置きながらも粘り気あるにゅうとした表現は、好き嫌いの

分野だから、なんとも?ですが、オイラは許す。  

ただ、会話文が、ありそう過ぎて作為的かなぁ。

と、ちょっとエラそげ?まぁ、んんん、どうでしょう?73点。

「失踪日記」も、昨年著名人(ちょっとナナメ的文化人、みうらじゅんとか、空耳

アワーの人とかですか)が選ぶ感銘本の上位にランクされていたんで、相当に期待

していたが、う〜んなんだかなぁ(by阿藤海?)

売れっ子漫画家生活をスピンアウトして、ホームレスしたり、

水道管工に身を任せる生活を、軽妙に赤裸々にコマ漫画で綴ってるんだが、

んでなんなの?との疑問と、”いつでも帰れるもん漫画家に、さ”みたい

な(まぁ、実際そうなるし、なったから本出てるんだけどね)部分が随所にあり、

あんま、入り込んで行けなかったなぁ、オイラ。

感性が優れている、という文化人の皆さんが、あるいは多くの人達が、

素晴らしいと評価するものに、う〜んどうだかなぁ(by阿藤快?)

と、ダメ出しするのは、かなりの天邪鬼のオイラでもキツイもの。

高校のとき、劇場で観た初めての黒澤明映画「デルスウザーラ」(日ソ合作)。

やっぱ、クロサワはちがうねぇ絵の構図が大胆華美だし、迫力が凄い!

なんてちっとも思わなかった。正直、全然面白くなかった。

世界のクロサワ、の良さがわからんオレは、センスゼロ感性ニブっ!

アート感覚ナッシンクンだぁ、と帰りに駅売店で買った東スポでヌクまで、

2時間位落ち込んだものだ。

その後、歳を重ね、もう一度「デルスーーー」観て見よう、あの時は多分オレが、

まだ幼すぎて良さが理解できなかったんだな、うんきっとそうだ、よしついでに

クロサワ作品の中でも名作と言われる「生きる」も観て見よううんそうしよう。

と、「TATSUYA」という昔W光市駅前にあった、バッタモンかつ牛丼屋みたいな

小さな貸しビデオ屋で、

”黒木香モノ”とともに借りて、観たんだけどねぇ。

スマン!ダメだ、ダメだった!

「デルスウザーラ」は、途中から早送りしたくて仕方なかった。

名優志村喬主演「生きる」。アカン!色んな疑問思惑卑屈心が渦巻いて、

どうにも感情移入出来ない。

定年間近の志村が、女子高生だかとデートを重ね、

女子高生の圧倒的なエネルギーバイタリティに感化して、生きる希望を見出そうと

する場面、映画のカギ、動機となるとこなんでしょうが。

(ある意味、援交だよなぁ、この老公務員。そうかぁ、スケベ心が、人を動かすん

だなぁ)と、そんな感慨で悶々とするオイラ。

結構肝かと思われる、主人公志村の通夜シーンなんかも、

(公務員ってなんだかなぁ、だぜ、ホントムカつくだけだなぁ、こいつら)

職人家庭に育ったオイラは、腹が立つだけで面白くも何ともない。

そんな調子なもんだから、ラストロールが終わって、また落ち込むことに。

ああああ、ダメだ。オレは、やっぱゲイジュツがワカラン、バカモンじゃあ!

でもまぁ、その落ち込みも5分と続かず。

さっさと、”ワキ毛の女王”黒木香&”ナイスですネェ”村西とおる”モノに

差し替えているオイラでした。



成長度、0。むしろ、マイナス!?








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