サリュウラヴケーマ号とバリトンサックスの『ウエエ、ウエエ』なわだち
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| 2010年03月10日(水) | 人間失格 |
最近、ぼくは幸か不幸かの区別がつかなくなってきている気がする。
今はどっちなんだろう。
とりあえず、毎日はただ過ぎて行きます。
そして今日は合格発表日だったんだね・・・。
あれからもう１年経つのかと思うと。
本当に信じられない。
ごめん、月並みの表現だけどｗｗ
あ、太宰の「人間失格」を読んだ。
これは、すばらしいというか、やっぱり名作って納得。
これは悲劇（トラ）でも喜劇（コメ）でもない。
ただの普通の劇なのです。
幸福も不幸もありません、とはよくいったもので。
彼は人間を失格しても、なお不幸ではなかった。
彼は合格している。
いや、寧ろ彼だけが合格している。
あくまで彼の中で、だけれど。
誰にも理解し得まいと断定して、自分勝手に生きる愚かさ。
ではない。
彼の神髄はどこではない。
彼の神髄は、自らの信じるエゴイズムとも言うべき理不尽な生き方で。
人間失格の烙印押捺を受けたのちにもなお生き続けたという、かれのライフスタイルにある。
のだと、ぼくは思う。
人間でなくなり、動物でもないかれは。
それでもかれは生き続けた。
ただ、一切はすぎていくのです。
私はこの生き方を倣いたい。
どんなに社会からずれていることでも。
他人と合わなくなっていることでも。
決して自分の真実だけは曲げずに。
最後にどんなことがあっても生き続ける。
人間失格でもいい。
それでも、一切はすぎていく。
神様みたいないい子も。
