K馬日記
サリュウラヴケーマ号とバリトンサックスの『ウエエ、ウエエ』なわだち
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2010年03月11日(木) だじゃいおしゃむ

映画版「人間失格」を観た。

中原中也とかいう新キャラが出てきてたらしい。
というか出てきた。

どおりで知らないわけだよ(笑)

原作読んでるのにこんなキーパーソン忘れるなんて・・・
とか思ってしまったが、そんな件原作にないもんね。

彼の位置づけはどうなんだろう・・・?

割と才能ある詩人らしいのだけれど。
詩人と言えば、「ヴィヨンの妻」だよね。

つまり、人間は罪深いっていうことを伝える人だったのかな・・・。
いやあ、わからんな・・・。
それとも第3の大庭だったのだろうか。
つまり、大庭の陽の部分は堀木、陰の部分が中原。
みたいなさ。
だから2人とも大庭に惹かれたんだろうし・・・。

あと、堀木がさりげなしゃべった一言。
「選ばれてあることの恍惚と不安」(だっけ?)
なんだけど、それってヴェルレーヌの言葉なの!

太宰が自分の「葉」という小説の冒頭に引用してた。

えー、太宰は自分のことを選ばれた人間だと思ってたのかな・・・。
まあ、思ってそうだけど・・・。
だから人間失格書いたんだろうし、世間は不合格で自分の生き方が合格、みたいな。

でも彼は戦争作家の代表でもあるという一面もあって。
WW2以降はかなり生き方に悩んでいたらしい。
あと、ちゃんと反省もしている、というか葛藤したというか。
とにかく戦争を助長したことは後悔しているみたいです。

でもやっぱりそれでも自分の生き方は否定できなくて。

「人間失格」っていう作品を彼は書いたんじゃないかなあ・・・。

とまあ、久しぶりにまじめな内容ですね(笑)


映画の方はというと。

うーん・・・(笑)
って感じでした。
そもそも原作の解釈の仕方がぼくと違う・・・。
映画は最終的に母性愛に辿り着いた結末でいいんだよね?

これはどうなんでしょう・・・。
そもそもぼくは原作でシズ子が大庭にとってかなり重要な存在だとぼくは思うのです。
てか、普通の人はそう読む気がする。。
人間愛を教えてくれる唯一の存在だった気がするんだけど・・・。
あと、やっぱり入れ子構造にした方が、個人的にはよかった。
じゃないと「神様みたいないいこ」っていう台詞が出てこないんだもん。。

やっぱり名作を映画化するのは非常に難儀ですね。
そもそも原作読んでないと絶対わからない撮り方だったし。

うーん・・・期待しすぎたかな・・・。
でもまあ、それなりに楽しめたのでよしです。

お昼も楽しかったしー。

まあ、そんなもんでした。

では。


多田K馬 /K馬への報告 /これ押すべし(≧ω≦)ノシ

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