誰にもいわない秘密
DiaryINDEX|past|will
既婚友人が未婚友人のために男友達を紹介。 メンツは既婚男子1(盛り上げ役) 未婚男子1人 既婚女子2人 未婚女子1人
友人のおとなしさ可愛らしさを目立たせようと私は最初からトークしまくり 30超えてるし既婚だし、今更下ネタも恥ずかしいわけでもない 初対面の男性たちだけどそんなの関係なし 盛り上げ役の男性が馬鹿なことを言えば「ばっかじゃないのー」と突っ込みいれたりとっても楽しい雰囲気になった
途中から隣に座った未婚の男性Gさんが、私が話し終わった後も私のことを見ていることに気が付いた。 そして話題は夫婦生活。
私は長いことセックスレスで、子供がほしいわけじゃないからそれは別にいいんだけど、女としてのあせりのようなものはずっとあった。 あったけど酒の肴にできるくらいには表面上吹っ切ったふりはできる。 Gさんが「何でそんなにしてないの?」と小さい声で聞いてきた。 「さー 私に色気がないからじゃないの。」と笑うと、真顔で「・・・あるよ」と答えた。
私はチラッとGさんをみて「私のそういう面に興味あるの?」と聞くと「うん」と。
あーこういうの久しぶり。 男に女扱いされるのってこういうのだっけ。
などと上機嫌だった。
駅までの帰り道友人たちと距離があき、彼らが見えなくなったところで私の手がGさんの手にぶつかった。私はそっと握った。 信号が赤で立ち止まったとたん 軽く Gさんがキスをしてきた。 すごく驚いた。
「え?」ってGさんのほうを向くと 「このままどこかに泊まらない?」と。
わたしは酔っていたけど変なところは冷静で 「きっとすごく混んでるからホテルまで行って入れなかったら気まずいよ」 「今日は帰る。したいけど、すごく迷うけど今日はダメ。」 「Aちゃんにしときなよ。(紹介した未婚友人)」 とまくしたてた。 恥ずかしいけど、したくてたまらなかった。 だけど終電の時間は目前で、この時間から帰らないと夫につげる勇気も嘘を突き通す自信もなかった。
「俺もうAちゃんにはいけないよ。」 「なんで。今のことはなかったことにするから。」 「無理」 「私、昔そうやって言われて独身の人と泊まったことある。でも始発の時間になってあわてて帰り支度をする私を見て 悲しくなったって。そういう思いを他の人にまたさせるの嫌なの。」 Gさんはもう一度私にキスをした。 Gさんの手は私の背とおしりの間あたりに添えられていた。 「とまろ」 「だめ また誘って こんな時間じゃないときに」
やっと歩き出した。
彼の改札のほうが先だったので私は手を解きながら 「わたしはもっとあっちからだから ここでね。 ・・・ちゃんとした、キス、して?」 とねだった。
口の周りをよだれでべたべたにされたり、歯があたるような下手なものではなく、すごく気持ちよかった。
だから私は帰りの電車の中で「冷静になって、それでもって思えたら連絡して。」とめーるした。 その後はぐれてしまった既婚の友人から「Gさん、あんたのほうが気に入っちゃったみたいね。よろめいちゃった?」とメールが来て、やっぱり今日は帰ってよかったんだと思った。
翌朝メンツ全員に「二日酔いだよー」とメールをしたら彼からふつうの内容で返事が来た。職場が近いことが分かったので、今度は職場のそばでのもうって。
なかったことにして、おきたいのかな?
ああいうのはタイミングだって分かってる。 あのとき寝なかったから始まらないのかもしれない。
だけど私は彼をよく知らない。
夫に嘘をついて時間を捻出したいと思えるほどの人かどうかも。
ただ、この人と寝たいなって思ったのは事実であのキスからずっとその熱に浮かされたみたい。 くすぶっていた火が、つくようなこと、しないでほしかった。
「二人で会わない?」っていうメールを今すぐにでも送ってしまいそうな自分を押さえ込むのにものすごく苦労してる。 私から始めてはいけない
と、いうブレーキはいつまで持つだろう?
eco
|