| 2010年06月03日(木) |
『妹の恋人』 『道』 |
『妹の恋人』Benny & Joon 1993年
NHK-BSで録画したのを見る。
登場人物の動機とか設定とかに不自然なところが結構あったけど
胸がキュンとなって、気持が伝わってくるところもたくさんあったから佳作と言っていいのだと思う。
全体的にとてもかわいらしくほっこりするイメージだ。
そういう気持ちに浸りたくて、繰り返し見てみたくなる作品だ。
不思議その1
サムがベニーとジューンの家に行くための動機づけの設定。
サムのいとこがやっかい払いをする目的で
サムの所在をポーカーゲームで賭けた結果、
ベニーとジューンが自分達の家に(突然見ず知らずの)サムを連れて帰る。
いとことサムの関係も描かれていたり示唆する気配もない。
不思議その2
何だかよくわからいのだが、ベニーが「飲みたい気分だ」と言って
ベニー、ジューン、サム3人で町のレストランに行く。
ウエイトレスのルーシーと出会わせたかったわけね。
不思議その3
ルーシーと気持のすれ違いを抱えるベニーの傷心はわかるが
3人で出かけたピクニックの帰り、サムとジューンを先に帰して
自分は公園でたたずむ。突然説明もなくメランコリックに陥った模様。
サムとジューンが結ばれるには、ベニーがいちゃマズイってことだったのね。
他にも、ジューンとサムを二人きりにさせている
ベニーの心情の在り方の必然性も希薄だったり、
細かく検証して書き出せばあれもこれもになると思う。
描きたい場面ありきで、とにかくその場面に持っていくために
とって貼り付けた設定の運びになってるのだ。
だけど前述したように、すごく気持ちに響いてくるかわいらしい作品だから
まあ、いいかとも思えるのだ。
なーんか見たことあるなあと思いながら見ていたのだが
サムってジョニー・デップだったのね。作品を見た後で検索してわかった。なはは。
過去と現在、良い意味で全然違う味。
『道』La Strada 1954年 フェデリコ・フェリーニ監督
ちょっとイライラした気分のまま見てしまったので時間を置いて再見する。
自分にとってフェデリコ・フェリーニ監督の作品は
「成熟した」「大人がわかる」というイメージ。
あんまり気持ちが入らずに見てしまった感があるにもかかわらず
今ふっと思いを馳せてみると
様々なシーンが強く印象に残っていることに自分で驚く。
作品に力があるってことなのだろう。
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