おうち鑑賞

2010年03月05日(金) 『熟女と髯』 『東京の合唱』 『大人の見る絵本 生まれてはみたけれど』 『ブエノスアイレス』


『淑女と髯』1931年

『東京の合唱』1931年

『大人の見る絵本 生まれてはみたけれど』1932年

小津安二郎監督作品 を見る。



『淑女と髯』

女子にとっての胸キュン映画だ。

女子の乙女心というか、恋心がキュンと刺激される。

ラブコメ映画としてすごく好き。

自分的には『或る夜の出来事』と双璧を成すくらい好き。



『東京の合唱』

タイトルからして合唱団をベースにした物語なのかと想像していたが

一向にその気配が見えないので、どういう落とし処になるのかと

期待して見る。ラストのラストで合点がいった。なるほどね。

大仰な事ではなく、一見些細に見える事柄の運びで

登場人物の感情のあやが表現されているところなど

超僭越ながら上手いなあと思ってしまう。

今さっき検索して知った。

岡田時彦さんは岡田茉莉子さんのお父さんだったんだ。

岡田茉莉子さんはその後の小津安二郎監督作品に出演している。

その事実をしったら感慨深い。





『大人の見る絵本 生まれてはみたけれど』

すでに1932年の日本に『スタンド・バイ・ミー』は存在してた驚きと誇らしさ。

子供の大人の双方のほろ苦い心情が、切ないまでに描き込まれている。

ラスト、学校に向かう子供達の柔らかで強靭な様子に涙がこみ上げる。

いい映画だなとしみじみ思う。





『ブエノスアイレス』

映画モードになった気分にまだ浸っていたくて見る。

恋愛チック気分に浸ってみたくもあったのだ。

だけど今の気持が小津安二郎監督作品に向かっているせいか

自分で自分に想像以上に冷静に見てしまった。

というより自分にとって、昇華(消化?)された作品になったのかもしれない。

コラージュ的な映像を、覚めた目で見た。

刺激が先行しているように感じて、ちょっと興ざめする気分になった。

身体が熱を駆け抜けていた頃には思いもしなかったことだ。

冷静に見たからこそ余計思うのかもしれないが

やっぱりトニー・レオンは上手い。

電話ボックスから香港の父親に電話をするシーンなど

父親の声は聞こえなくても、トニー・レオンの表情だけで

電話口の向こうの香港の息づかいまで想像できてしまう。

トニー・レオンの演技は、登場人物の真実を捉えているから

時間が経って見ても関係なく胸に迫るのだろう、と分析。








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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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