| 2010年03月04日(木) |
『落第はしたけれど』 『その夜の妻』 |
『落第はしたけれど』1930年
『その夜の妻』1930年 小津安二郎監督作品 を見る。
『落第はしたけれど』の中で、学生さんたちが腕を組んで
足を揃えて踊りながら歩くシーンを見て
ずいぶん前にNHK-BSだかで録画して見た
ドイツ(だっけ)のガソリンブラザーズみたいなタイトルの
映画を思い出した。
この時代の欧米映画に見る、独特なコミカルな動きと思われる。
小津安二郎監督作品は、スタイルを確立した以降の作品を先に見ているので
欧米チックな演出を取り入れているのを見て意外に思った。
『その夜の妻』は、『落第はしたけれど』よりさらに欧米的雰囲気だった。
キャプションがなければ、この作品が小津安二郎監督作品とは
わからなかったと思う。
いわゆる小津安二郎監督のスタイルと異なり、映像も人物も動いている。
セットの部屋もモダンな洋風仕立て。
小津安二郎監督作品には感じたことのなかった
ちょっとした不自然な流れを初めて感じた。
どのみち、面白いのには変わりはないのだけど。
そして、二作品通じて感じたことは
最初から小津安二郎監督のスタイルがあったのではなく
こういう道を経て確立されていったのだということだ。
前に歩いていくことで道は出来る。
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