おうち鑑賞

2010年02月19日(金) 『崖の上のポニョ』


『崖の上のポニョ』2008年 宮崎駿監督作品 を見る。


うーん。

見ている間中、顔の筋肉がピクリとも動かなかった。

他人からこどもの写真や孫の写真を見せられて

表向きはニコヤカに対応しつつ

内心は、悦に入った他人の行為に興ざめしている時の状況と

何だか見後感が似ている。

作品を見る前に色々な予備知識は仕入れないのが普通なのだけど

ずいぶん前にこの作品のレビューをチラッと目にしたことがある。

美しい子供の心を描いているのかもしれないが

ポニョが宗介に会いたいがために町を洪水で破壊するっていうのはどうよ。

自分の欲望のために町を破壊するのかよ。



とまあ、子細は違っていると思うけど

だいたいこんな揶揄する感じのコメントだった。

同じようなニュアンスの批評をチラホラ耳にしていた。

確かに、揶揄を許してしまう余地はあると思った。

例えば、町が水に沈んでしまう同じシチュエーションでも

『パンダ・コパンダ』は作品の味わいに浸ることが出来る。

間違っても環境がどうのなんて、アホなコメントは

1mmも出る隙間もない。



物語の胆とも思える事柄が、ラストにバタバタと

説明台詞で片付けられている印象を受けたことも

興ざめに拍車をかけた格好だ。

作品の力が大きいと、観客に想像する余韻を残すため

ハッキリした表現を避けている、と思えなくもない表現も

煙に巻いているという印象があるのは

宮崎駿監督作品を見ていて感じることだ。




同じ監督作品を見る場合、どうしても既存作品と比較してしまう。

もしこの作品が、初めて見る宮崎駿監督作品だったとしたら

ここまで思わなかったかもしれない。そうか?








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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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