『おくりびと』を見た。
初めて滝田洋二郎監督の作品を見たのは確か『バッテリー』だ。
原作があさのあつこと知って見たくなったのだ。
無難な匂いがしたので、この監督の作品を追う気持ちにはならなかった。
だから、アカデミー賞受賞と聞き何がバケた?とまず思ってしまった。
佳作だと思う。
気軽に、とっつき易く、と言ったら語弊があるかもしれないが
重苦しさで身構えることなく「死」というテーマが
描かれていて自然に引き込まれていった。
クスクス笑いながら涙がこみ上げてくるかんじだ。
冒頭の納棺のシーンから笑い所があったのだけど
ちょっと性的な匂いがしたせいか大半がお年寄りの場内はシーン・・・。
噴出しそうになったのを我慢した。
登場人物の動機に釈然としない思いが残ったし
妻(広末涼子)の描き方の浅いところはかなり嫌だったところ。
良い女優さんなのにもったいない。
そして、むしろ主人公を演じるモッくんより
モックンを取巻く役者さんたちの演技の方が
味わい深かった。とくに山崎努さんが超魅力的だった。
この作品がアカデミー賞を受賞した要因は何と言っても作品の視点、
そして(異)文化を描いていることではないか。
全体的な作品の質はそんなに高いと思わなかった。
視点の大切さを考えさせられる。
色んなことを思わせてくれたことは確か。
だから、もう一度見直してみたいと思う。
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