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■ 虚ろな時間
足取りは重く、 前を向いて歩くことができませんでした。
ずっと下を向いたまま、 暗く長い地下道をゆっくりと歩いていました。
やがて立ち止まり、 一点をみつめたまま、 身動きがとれなくなっていました。
声が遠くに聞こえていました。 喧騒の中で、 しだいに私の意識は遠退いていきました。
気がつけば、 辺りには誰もいなくなっていました。 暗闇の中で、ひとり佇んでいました。
何も見えない。 何も聞こえない。 何も感じない。
限りなく、虚ろな空間。 限りなく、虚ろな時間。
2005年11月19日(土)
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