月に舞う桜

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2020年07月25日(土) 【本】マイケル・サンデル『完全な人間を目指さなくてもよい理由』

マイケル・サンデル『完全な人間を目指さなくてもよい理由 遺伝子操作とエンハンスメントの倫理』(林芳紀・伊吹友秀 訳、ナカニシヤ出版)読了。

エンハンスメント※に批判的な立場での論考。論旨が非常に明快で、理解しやすい。
サンデルの主張全体が、努力至上主義と自己責任論への批判となっていて、共感できる。
また、サンデルの論に対して想定される批判を先取りしつつ、さらなる反論も試みていることにより、様々な考え方に触れることができて好ましいかった。

※エンハンスメント
健康の回復や維持のための医療を必要としない健常人に対して、遺伝子操作などの技術を用いて能力の増強や強化を施すこと。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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