月に舞う桜

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2020年02月19日(水) 性加害矮小化の有害さ その2

男子中学生が女子生徒の着替えやスカートの中を盗撮して、その画像を売買していた事件、校長や保護者のコメントからして、認識がおかしいんだよね。

校長「今後、子供たちにスマホの使い方やルールを改めて教えていきたい」(2/11 読売オンラインより)

保護者「携帯電話とか根本的なところが解決しないと、またこういうことが起きるだろうなと」(2/11 MBSニュースより)

※上記二つとも、記事は既に削除されてしまった

スマホの使い方なんていうのは、根本的な問題じゃない。
盗撮は性暴力であり、れっきとした性犯罪であること、他者の人権を踏みにじる行為であって絶対に許されないことを教えないでどうするの?
「保護者も学校も、性教育を含めた人権教育をちゃんとして!」と思っていたけど、校長と保護者がそんなことを言っているようじゃなあ。
何が根本的なところなのか分かっていない保護者や学校関係者って、もしかして多いのだろうか。これから加害者を教育し直すべき立場の人たちなのに。
性教育(=人権教育)をしっかり行わないのは、子どもに対する虐待ですらあると思う。
まだまだ「性教育=子どもの作り方を教える」だと思っている人もいるのかもしれないけど、そうじゃないからね。性教育って、自分の心と体を大切にし、守る術を知り、他者の心と体も尊重できるようになるためのものだから。

中学生にして盗撮&売買するような、人を平然とモノ化する価値観を備えてしまった人間を放っておくと、大人になって、例えば日本青年会議所に入って女体盛りやコンパニオンの水着オークションや、ホステスに服を脱げと強要して体を触ったりするようになりかねない。
ほんと、幼少期から性教育を徹底してくれ。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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