月に舞う桜

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2020年02月18日(火) 性加害矮小化の有害さ

男子が女子に意地悪したときに、周囲が「あなたのことが好きだからやったのだろうから、許してあげなさい」と言って加害者をのさばらせる件、何か大人になってからも既視感だなと思ったら、父親が娘に性加害したときに、母親が娘に向かって「お父さんはあなたのことがかわいくて仕方なくてやったのだから、許してあげて」というやつだな。
本当に有害だから、撲滅しましょう。

最近、創作物における性加害の扱いの軽さも気になっている。
例えば私は『ドラゴンボール』が大好きなんだけど、以下の理由で子どもには薦めがたい。

・亀仙人の性加害を軽いおふざけのように描いている
・武道家・師匠としては素晴らしい彼が、実質的に性犯罪者である
・性加害に対する周囲の反応の軽さ

これは、「性加害は笑って済ますべき軽いこと」との誤った認識を子どもに刷り込むと思う。
それでも、私はドラゴンボールという作品を全否定しない。が、もし、性加害の扱いの軽さという一点でドラゴンボールを全否定する人がいても、反論はできない。


◆弁護士 太田啓子 @katepanda2 さんのツイッターより↓
https://twitter.com/katepanda2/status/1227733815486889985?s=20
「男子が女子に意地悪したときに、「あなたのことが好きだからやったんだろう許してあげて」というのは即刻撲滅すべき有害なカルチャーだと思っている。男子を育てる全大人に撲滅責任がある。相手を好きだろうが嫌いだろうが意地悪したらいけないし好きな相手からは嫌われて逆効果甚だしいと教えないと」


桜井弓月 |TwitterFacebook


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