月に舞う桜
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2019年12月13日(金) |
Cocco Live Tour 2019 “Star Shank” |
東京国際フォーラムで行われたCoccoのライブに行った。 私にとって、今年最後のライブ。
Coccoが「来てくれただけでいい。手拍子してほしいとか手を振ってほしいなんて望まない。楽な気持ちで聴いてください。いてくれて、ありがとう」と言ってくれた。
「いてくれて、ありがとう」
私の存在を無条件で全肯定してくれる、何て素敵な言葉。
あと、ライブ終盤にCoccoが「今日はありがとう」と言ったら、客席から「今日もありがとう」って声が飛んだ。 そしたら、Coccoが「そうだね。今日も、だね。『今日は』と『今日も』は、だいぶ違うね。今日も、ありがとう」と。
言葉に敏感で、言葉を大切にするCoccoが好き。
Coccoのライブは、いつも照明が素晴らしい。曲の世界観を引き立てて、私たちを引きずり込む。 ファンから贈られた花束がステージの数カ所に置かれ、赤や紫、黄色の照明に照らされて歌う、白いドレスのCocco。まるで、この世ではないどこかみたいな空間。 激しい曲も、やさしい歌も、Coccoが歌うと祈りの言葉に聞こえる。 でも、昔とは違って、命を削って吐き出すような曲だけではなく、かわいくてポップな曲も。
ステージ奥のスクリーンに花模様が映し出されたとき、それがCoccoの白いドレスにも投影されて、花柄のワンピースみたいになってかわいかったな。
新アルバム『スターシャンク』に収録されている『フリンジ』で泣いた。
◆『フリンジ』の歌詞 http://j-lyric.net/artist/a04a856/l04daa5.html
Coccoの激しい狂気の曲もやさしい歌もエロい歌も好きだけど、『フリンジ』みたいな、生きてることのどうしようもなさと、それでも消えない愛を叫ぶような曲が好きです。
【セットリスト】 くちづけ 花燗 強く儚い者たち Gracy Grapes Being Young スティンガーZ 夕月 極悪マーチ 2.24 Come To Me 音速パンチ 有終の美 暗黙情事 願い叶えば Raining 樹海の糸 ドロリーナ・ジルゼ フリンジ 海辺に咲くばらのお話
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