月に舞う桜

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2019年07月23日(火) 正直なところ

正直に言う。
私は重度障害者だけど、いろいろなことが少しずつ変わるよりも先に、これから藤田孝典さんが言うところの「日本社会に広がる障害者差別の腐臭や汚物」を嫌というほど見せつけられるのだろうなと思うと、憂鬱で仕方ない。
社会が良い方へ変わる前に、私の心が折れそう……。

それに、障害者団体に相談に行ったら、こちらが具体的な相談や不安を言う前に「強くならないとね」と言われる社会だからなぁ。障害者団体が、それなのよ?
そういう経験がある私としては、障害当事者が必ずしも私の希望を代弁してくれるとは限らないと思っているので、重度身体障害当事者2名が国会議員になったからといって、過剰な期待はしない。
まあ、「国会をバリアフリー化して終わり」になりませんように、とは思う。

国会議員に障害当事者がいるのは当たり前であるべきだし、人口割合から言うと、大雑把な計算だけど本来は40〜50人の障害当事者国会議員がいてもおかしくない。
ただ、舩後靖彦氏と木村英子氏は新人ゆえ政治家としての能力が未知数なので、彼らを国会議員に選んで良かったか悪かったかは任期満了時に判断することだ(もちろん他の議員も同様)。
あんまりフィーバーしないほうがいいよー、と、わりと冷めた目で見ている。
ここらへんは、私が「政治に感動と熱狂はいらない」と考えているというのもあるけど。
あと、昨日シェアしたポリタスの能町みね子さんの記事に共感しまくったことを考えても、やっぱり私は何かに期待するより、絶望しながらそれなりにやっていくのが性に合ってるのかもしれないと思ったりもするんだよね。

◆藤田孝典@fujitatakanori
「重度障害者が参議院議員になったことで、日本社会に広がる障害者差別の腐臭や汚物が一気に吹き出してきそう。形式的で建前だけの共生社会がどう変わっていけるのか正念場。」
https://twitter.com/fujitatakanori/status/1152946453301436423


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