月に舞う桜
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2019年06月15日(土) |
サスペンスドラマで萎えてしまうこと |
サスペンスドラマが好きでよく見るんだけど、例えば事故死か自殺か不明(殺人の可能性はなし)で自殺の動機がないわけじゃないとき、家族をはじめとする周囲が「そんなこと(自殺)するような人じゃない!」と言って、証拠はないけどたぶん事故死だろう……という流れになるやつ、その人が死にたいほど苦しんで命を絶った可能性を全力で排除していることにモヤっとして、ドラマに入り込めなくなる。 それに自殺って、「そんなことする人じゃない!」という文脈で言われるような「そんなこと」じゃないし。 謎解きの過程は緻密で面白いのに、自殺を絶対悪に描いてて最後に主人公が「命を粗末にするな! 何があっても生きろ!」と諭し出すようなのも、結局精神論かぁと萎える。 それならいっそ、謎解きも含めて極度に陳腐なほうが清々しい。
まあ結局、死んだ人はもう何も言えないわけで、生き残った人が生き残った自分たちに都合の良いように解釈するんだよね。 世界は、生者にしか存在しないから。
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