月に舞う桜
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「障害者」を「被障害者」という呼称に改めるのはどうだろうか、と思いつく。
障害者差別を可視化したり、差別に反対したり、社会を改善すべく行動したりしている人の中にも、障害者を「障がい者」と書いてしまう人が結構いるのはなぜなんだろうと考えていて。 身体(※)の機能や様式が多数派と大きく異なる人が「障害者」であるのは、ほとんどの場合、健常者向けに創られた社会に障害があるからだ。 障害者の困難さは社会の側にある障害ゆえであって、障害は、障害者当事者にとってまさに「害」だ。 なのに、なぜ、はっきり「障 ”害” 者」と書かないのだろう。
障害者は障害を持っているのではなく、被っている。 「障害を被っている者」という意味で、「被障害者」。
まあ、ふと思いついただけで、この呼称がふさわしいかどうか深く吟味はしてないんだけど。
※精神障害や知的障害も、広義の意味で身体機能や身体様式にかかわるカテゴリーだ。
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