月に舞う桜
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2019年03月08日(金) |
一つ一つを表に出すこと |
優生保護法下での障害者に対する強制不妊手術の件で、知的障害児施設の医師が10代女性の手術を県の審査会に申請していたというニュース。
◆「障害者福祉の父」施設で強制不妊関与か 10代少女の手術申請(2019.3.2 京都新聞) https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190302000026
福祉施設というのは、必ずしも入所している障害者の側に立って障害者の権利擁護のために行動するとは限らないし(昔なら尚更だろう)、強制不妊手術は「良かれと思って」関わった人たちも少なからずいたようなので、「福祉施設側が障害者らの断種に関与した可能性」があっても別に驚かない。
でも、こういう個別の話が一つ一つ表に出るのは、とても大事なことだと思う。 過去にどういう政策があり、どういう人たちが関わり、具体的にどんなことが行われていたのかの記録と記憶をきちんと残していくために。 最近、立岩真也先生の『病者障害者の戦後 生政治史点描』(青土社)を読んだ影響もあり、そう思う。
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