月に舞う桜
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2018年03月08日(木) |
講演会備忘録その3(最終回) |
3月3日に行った熊谷先生講演会の備忘録の続き(最終回)です。 私の意見や感想は交えず、熊谷先生のお話のみをまとめています。 画像は、配布資料をそのまま掲載するのはまずいと思い、私が似たようなものを作成しました。
※その1は、こちら↓ http://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/day?id=105384&pg=20180305 ※その2は、こちら↓ http://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/day?id=105384&pg=20180307
<3>自立と依存 ●「依存」は、自立の反対語か? ・人間は、個体としてはとても弱いが、依存しあうことで集団として強くなった。 ・歴史学者によれば、「依存」という言葉が悪い意味で使われるようになったのは、近代になってから(筆者註:歴史学者の名前もおっしゃっていたが、失念)。 ・依存(=頼る)はいいこと!
●健常者と障害者の違い(下の画像参照、ここでの障害者は車椅子ユーザー) (例)地震が起きたときの避難方法の選択肢(※画像の矢印の太さ=依存度)
・健常者:階段、エレベーター、縄梯子 →依存先(=選択肢)が多く、一つ一つへの依存度は低い ・障害者:エレベーター →依存先(=選択肢)が一つしかなく、依存度が高い
★日常的には矢印の太さ(依存度)が注目されるが、本当に大事なのは矢印の多さ ★「自立度が高い」とは、依存先(選択肢)が多く、支配されないこと ⇒備忘録その1の≪導入≫の「介助者の数を増やすことで、暴力を受けにくく、支配されにくくする」につながる
※薬物依存者は「依存できない」病気 薬物依存者の多くが子ども時代に虐待を受けている →「身近な人に頼ってはダメ」と学習してしまう ↓ 依存先は・・・ ・物質(薬物、アルコールなど) ・遠くの人(=カリスマ) ・自分→自分を極限まで高める方向へ
身近な人に頼る(依存する)ことができず、依存先の選択肢が少なくなるので、物質(薬物)への依存度が高くなる
●障害者の自立 ・健常児は「親→友人や先生→地域社会」と依存先を増やしていける ・障害児は、自然に依存先を増やしていくことが難しい ・重度障害者の依存先は、家族か大規模施設しかなかった ・昔より社会資源は増えているが、まだまだ足りない
★自立=依存先の分散 ★見捨てるまでが愛情
(終わり)
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