月に舞う桜

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2014年10月02日(木) 【10/1】XJAPAN 横浜アリーナライブ2日目(1)

XJAPAN横浜アリーナ2daysの2日目はチケットが取れなかったので、ライブビューイングで観た。

2日目なこともあって気持ちがわりと落ち着いていたからか、号泣せずに純粋に楽しむことができた。
生には生の、ライブビューイングにはライブビューイングの良さがある。
ライブビューイングには、ライブ会場で体感できるほどの臨場感や感動はないけれど、音がクリアに聴こえるし(そのかわり、横アリの客席の歓声もやけに大きく聞こえた)、映画館の大きなスクリーンだと細かいところまでよく見えるのが嬉しい。
例えば、YOSHIKIがSilent Jealousyのイントロをピアノで弾いているとき、Toshlがベルトのバックルをつかんで上に引っ張り、ズボンの中にシャツを押し込んでいるのとか。
例えば、ENDLESS RAINの途中、ギターを弾いていないときでもPATAが足でリズムを取っている姿とか。
例えば、SUGIZO側のステージ袖で、機材の隣にミニチュアhideちゃんいるのとか。

他に、よく見えるがゆえに気になったこと↓

・メンバーの足元にセットリストが張ってあって、それがちょくちょく映るのでセットリストが丸分かり。「あ、次の曲も昨日と一緒だな」って前もって見えちゃったら、ワクワク感がちょっとしぼむ。黒地に蛍光色の字なので、書いてあることが判別しやすい。

・Toshlの足元にあるモニター(モニターって言うのかな……たまにToshlが片足乗せるところ)に、歌詞が流れている。Toshlは英語詞だと特に歌詞をガン見している節があったが、どこを見てるんだろう…とずっと疑問だった。あそこに流れてたのか! と、ようやくすっきりした。いつだったか、Toshl本人が「曲はすぐ覚えられるけど、歌詞を覚えるのは苦手」と言っていたっけ。

・Toshlの手袋が中途半端すぎて、めっちゃ気になる。人差し指から小指までの4本と手の甲は全部覆われているけど、親指と手の平は剥き出し。マイクを握る手が映るたびに、「なに、このデザイン! 中途半端すぎない?」って、心の中で突っ込まずにはいられなかった。

セットリストは1日目と同じだった。
JADEのあとかRusty Nailのあと、Toshlが「会いたかったぜ〜!」に続いて「横アリ浜ーナ!」と叫んだ。ときどきおかしなことを言いだすToshlくん、好きです。前日以上に気合が入っているかもしれない。
Silent Jealousyの出だしのアカペラは、1日目よりもさらに迫力と伸びがあった。映画館の音響で聴くSilent Jealousyのアカペラは、最強だ。足元から至福の波がぐわぁーっと上がってくる。

Silent Jealousyのあと、MC。

Toshl「今日は、映画館で観てる奴もいるんだぜー! 映画館!!」

私のいた映画館でも歓声が上がったが、画面を通して横浜アリーナの大きな歓声が聞こえた。

Toshl「お前らじゃない!」

すかさず、横浜アリーナ客席に突っ込を入れるToshl。

Toshl「それから、お茶の間で! WOWOWで観てる奴もいる! 楽して観てる奴!」

いや、決して楽はしていないと思うよ!

Beneath The Skinは、聴くの2回目にしてようやく曲の全体がつかめた感じ。たぶん、聴けば聞くほど私の中で存在感が増して、お気に入りになりそうな予感がした。
PATAとHEATHのソロ対決(対決じゃない!)のあと、DRAINは映画館だと1日目以上にhideの声がはっきり聞こえた。サビで、Toshlはマイクを客席に向けるでもなく、わざと歌わなかったり歌い方を崩したりしていた。それはhideの声を私たちにしっかり届けるためだったのだろうと、私はここでやっと気づいたのだった。
ちなみに、WOWOWの放送では曲名が表示されるのだけど、録画をあとで観てみたら、DRAIN<2015>という表記になっていた。もしや、来年アルバムが出る予定で、そこに収録されるとか!?

SUGIZOのバイオリンソロから紅へ続く。やはり、紅はほとんど客席が歌う(苦笑)。

紅のあと、ToshlがYOSHIKIにマイクを渡した。YOSHIKIははにかんだように「元気?」と投げかけて、1日目と同じように、配布されているリストバンドに言及した。

Toshl「次の曲は?」

YOSHIKI「HERO」

YOSHIKIの声がかすれて聞き取りづらいので、Toshlが「え?」と聞き返す。

YOSHIKI「HERO……」

またもや、いじわるそうに「ん?」と聞き返すToshl。

YOSHIKI「ひぃろぉ」

YOSHIKI、声がかすれている上に笑っちゃって、喋るのつらそうだ。

YOSHIKI「昨日さ、Toshlの代わりにさ……We are!をやるとToshlってすごく声を使うのね。Toshlの喉を守るために俺がWe are!をやりまくったら、俺の声が枯れちゃった。でも、俺ボーカルじゃないから声枯れてもいいか」

頷くToshl。
いや、ボーカルじゃなくても声枯れたらつらいからね! うんうん、って頷いてる場合じゃないよ!

で、HEROのサビを練習するわけですが、

Toshl「映画館もやるんだよ! WOWOW! 茶の間! やるんだよ?」

映画館と茶の間に向かって念押し。私たちを忘れずにいてくれて、嬉しいっす。

YOSHIKIのピアノ伴奏に乗せて、Toshlがサビを歌う。Toshl自身が「今のは正しい見本」と言うだけあって、本気モードの歌いっぷりだった。
この日は、練習は1回だけで本番へ。
本番では、私が歌詞を覚えていないところに限って、歌詞を表示している会場の大スクリーンが映画館の画面に映らず、あやふやなまま終わって不完全燃焼だった。このときばかりは、Toshlが映っても「今はToshlじゃない!」と思った。「Toshlはいいから、歌詞を映して!」と。

Born To Be Freeのあと、メンバーが退場するときにToshlが「バイバイ!」と言って手を振った。
そうか、1日目は「Born To Be Freeのあとの待ち時間はただのインターバルで、Xまでが本編でENDLESS RAINからがアンコール」と思っていたけど、実は本編はBorn To Be Freeで終わっていて、アンコールが2本立てなんだな。

(続く)


桜井弓月 |TwitterFacebook


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