月に舞う桜

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2008年10月14日(火) 鑑に出会った

車椅子で電車を利用する場合、電車とホームの間には段差と隙間があるため、自力で乗降するのは難しい。そこで、乗降の際は駅員さんに電車とホームの間に板を渡してもらう。乗る前に下車駅に連絡してもらえば、駅員さんがホームで待っていてくれるのでスムーズに降りられる。
乗車区間が短いと、下車の手配が間に合わないので一本見送ることもある。
(上半身に障害がなくて腕っ節が強いと、一人でスイスイ乗り降りしている人もいる。ちなみに、今年3月に新しくできた横浜の地下鉄は、段差も隙間も全くないので私でも独りで乗り降りできて、素晴らしい)。

さて、先週木曜日のこと。

健康診断のため、五反田に行った。
品川で京浜東北線から山手線に乗り換えるのだけど、行きの品川駅で出会った若めの駅員さんはとても感じが良かった。
「五反田に連絡するので、一本あとの電車でよろしいでしょうか」とか「五反田は乗り換えではなく下車ですね?」といったことを、すべて付き添いの母にではなく私に向かって言っていたのだ。

独りではなく誰かと電車を利用すると、駅員さんは必ずと言っていいほど確認事項を同行者のほうに言う。私と同行者の両方にではなく、完全に同行者に向かって。特に、某JRは。
私の都合(=車椅子を使用しているということ)で手助けや手配を頼んでいるのだから私に言えよと思うのだけど、マニュアルで決められているのかと疑うくらい毎度のことなので、いちいち気にしていられなくなった。
そんな中、珍しく私の目を見て話されたものだから、かなり感心、好印象だった。きちんと教育されているのか、駅員さん自身の人間性なのか。

でも、こんなことで客に感心されてる某JRって、どうなのかと思わなくもないけれど。

ちなみに、だいたいにおいて年配の人より若い駅員さんのほうが感じが良い。そして、私鉄のほうが断然感じが良い。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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