月に舞う桜
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2008年09月06日(土) |
EARTH SPIRIT(4) |
TOSHI with T-EARTH ZEPP TOUR 2008 SUMMER EARTH SPIRIT ZEPP東京公演1日目(9月3日) の続き。
Xのライブみたいに長々と待たされることもなく、したがってウエーブする間もなく、まずTOSHIだけが再度ステージに出てきた。 何やらロボットみたいな動きをして、変な姿勢で止まってみたりするTOSHIくん。何か言ってほしそうなので、体の動きに合わせて名前を呼んだり拍手してみるが、いまいちTOSHIくんと客席の息が合わない。 TOSHI「合わねーんだよっ!」 笑顔で逆ギレされました。 ごめんね。だって、何してほしいかよく分からないんだもの。
ここで他の4人も登場した。TOSHIに「一言ずつどうぞ」と促されて、順番にご挨拶。 TOYAは一言二言お礼を言ったあと、なぜかいきなり「もののけ姫」を歌いだした。「はりつめた〜ゆみの〜」と高い声で気分良さげに歌っていたところ、照明が一気に落とされてステージ真っ暗。 TOSHI「照明さん、ありがとよー!」 その一言を合図に再び照明がついて、ステージ上にはうなだれたTOYAくんの姿が。 TOYA「『ものの〜け〜たち〜だけ〜』のところまで行きたかったんですけど……。明日また歌います」 TOSHI「明日もやるの?」 TOYA「だめですか?」 TOSHI「いいよ。かわいいから、許す」 ほんと、TOYAのことかわいがってるなぁ。見ていて微笑ましい。でも、かわいがるのはいいけど、ラブラブなのはYOSHIKIだけにしてね。
最後は真矢。この日初めてステージの中央に出てきて、何を言うのかと思いきや、 真矢「俺ね、2,3年前から不満に思っていることがあるんですよ。ボーカリスト、ギタリスト、ベーシスト。全部恰好いいのに、ドラムだけドラマーって、略したみたいな、どうでもいいみたいな呼び方されて。俺も『〜リスト』って呼ばれたいんですよ」
んなこと言われてもなぁ。 で、真矢は考えたらしい。アイパーって言うと、アイパーそのものを指すのか、アイパーかけてる人のことか分からない。だから、アイパーかけてる人のことを「アイパーリスト」と呼べばいい。俺のことはアイパーリストって呼んでね……と。 だそうです、はい。
続いて真矢がTOYAと漫才?しようとするも、上手くいかず。「お前、間が悪いんだよ」とダメ出ししていた。TOYAくん、みんなにかわいがられるねぇ。
で! で! ひとりひとり挨拶が終わると、TOSHIが「20th CENTURY BOY!」と叫んだ。客席がどよめく。私もあまりの嬉しさに叫んだ。 Xがデビュー当時にカバーしてた曲。漫画「20世紀少年」のテーマ曲でもあるから、私はT-REXなんて全然知らないのに、何となく縁がある曲だなという印象を持っている。 髪の毛逆立てた頃に歌っていたカバー曲を、今のTOSHIで聴けるなんて想像もしていなかった。昔のライブDVDを観ているわけじゃないよね? 今、すぐ目の前でTOSHIが歌ってるんだよね? 自分が満面の笑みになるのが分かる。 若かりし日のTOSHIがモンキーダンスしている映像が、頭の中を流れていった。
でかい風船が、何個も客席に放たれた。中に普通サイズの風船が5個くらい詰まっている。デカ風船は、ステージと客席の間を行ったり来たり。RUCAが演奏しながら、何度もステージに戻ってしまう風船を一生懸命蹴り返しているのが、印象的だった。 頭上を飛び交う風船に気を取られて、ところどころ曲に集中できなかったのがちょっと心残りだ。 そう言えば、一度だけ風船がボンと頭に直撃した。そんなのも、いい思い出。
曲が終わってもまだ割れずに会場をさまよっている、たくさんの風船を見かねて、TOSHIが言った。 TOSHI「それ、そっちで全部割ってくれないかな。邪魔でしょうがない。中に入ってるやつ、出しちゃって」 というわけで、あちこちからデカ風船の割れる音が聞こえ、中に詰まっていた風船は、ほしい人たちの手に渡った。
そして、とうとう本当に最後の曲、「SAY GOODBYE TO YESTERDAY」。 ライブが終わってしまう寂しさよりも、充足感でいっぱいだった。 歌いながらだったか、間奏中だったか、TOSHIくんが私たちの方(下手)に来て笑顔を見せてくれた。こんなに近くで見られるなんて思ってもみなかった笑顔、でも14年間そう望んでいた笑顔を見上げて、私も笑みを返す。
ライブの締めくくりは、5人で手を繋いでバンザイ。繋いだまま手を下ろしたとき、みんなで前につんのめりそうだったのが、かわいい。 一番上手にいるのは、ショッキングピンクの髪のJUN。何でそこにいるのがHIDEじゃないんだろうとは、もう思わなかった。ただ、ありがとうって。うん、それしかないよ。 TOSHIが満足げな顔をして、手を振りながら目の前を袖へ歩いていく。手を振って、「私も満ち足りているよ」って伝わるように、笑顔で見送った。でも、「バイバイ」は言わなかった。だって、このあと握手会だから。 TOYAとRUCAは、そろって舞踏会の紳士みたいなお辞儀をした。JUNも同じような感じ。真矢は、気づいたらいなかった。真矢だけ見送れなかった。残念。
客席がぱらぱら退場する中、しばらく余韻に浸ってぼーっとしていた。 すると一人の女性がやって来て、「これ、もし良かったら、どうぞ」と青い風船を差し出しているではないか。 でかい風船に入っていた普通サイズの一つだ。ほしい気持ちはあったけれど諦めていたから、私はもう本当に本当に嬉しくて、子供みたいに喜んでお礼を言い、ありがたく受け取った。 さて、どうやって持って帰ろう。絶対に持って帰りたいけれど、このあと握手会だし、一人で電車に乗って持って帰るのは大変そうだ。手持ちの紙袋にも入りそうにないし。というわけで、車で来ている同僚に持って帰ってもらうことにし、後日、会社で受け取った。お手数かけました。
いよいよ、握手会。
(まだ続く)
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