月に舞う桜
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先日のチャリティーコンサート「Africa Mission2008」でTOSHIが紹介した、アフリカのエイズ対策を支援する「RED」について。 TOSHIの説明だけでは分からないことも多かったので、少し調べてみた。
*詳細はこちら↓ 世界基金支援日本委員会のサイト内の「プロダクトRED」に関するページ
正しくは「プロダクトRED」といい、U2のボノと国際NGO「DATA」の人が発起人になっている。 上記サイトには、「民間企業から世界エイズ・結核・マラリア対策基金への持続的な資金の流れをつくる寄付の仕組み」という説明がある。「運動」ではなく、「仕組み」なのだ。つまり、一過性の基金キャンペーンではなく、現実的で継続的なものと捉えられる。
パートナー企業は、「(PRODUCT) RED」というブランドを立ち上げ、そのブランド商品の利益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付する。「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」とは、その名の通りエイズ、結核、マラリアの三大感染症への対策を支援するために作られた民間組織なのだけど、プロダクトREDで得た資金は三大感染症の中でもアフリカでのエイズ対策、特に女性と子供への支援に使われるとのこと。 確か、「(PRODUCT) RED」の商品には目印として赤いマークがついていると、TOSHIが言っていた。
具体的に、どのような事業に資金が提供されているのかについては、上記サイトに記載があるのでご覧頂ければと思う。
現在、パートナー企業の中でプロダクトRED商品を日本でも販売しているのは、GAP、アルマーニ、モトローラ、アップル、DELLだ。パートナー企業がまだまだ少ない。 日本ではそんなに知られていないし、そもそも、日本にはプロダクトREDの事務局がないそうだ。 今後、TOSHIのようなアーティストがどんどんプロダクトREDを広めていって、日本の中にもパートナー企業がでてくればな、と願っている。
寄付というと、日々の自分の生活費とは別にプラスアルファでお金を出すイメージがあって、何か特別な慈善活動のように思えてしまうこともある。正直、「こんなに安月給の自分が、寄付なんてしている場合!?」という気持ちも出てきてしまう。 でも、必要なものを買って、その代金の一部がエイズ対策に回るとしたら、それはとても嬉しいことだ。特別なことをしているわけでも、無理をしているわけでもない。それで物欲が満たされる上に、ちょっと良いことをした気になって精神的な満足まで得られるのだ。 チャリティーコンサートの翌日の朝日新聞に、アフリカ支援に関する著名人からのメッセージが載っていた。そこでアルマーニが、「楽しく買い物をして、アフリカ支援に貢献して頂ければ」と言っていた。私はそのスタンスが気に入って、プロダクトREDに一層興味を持ったのだった。 私はシャープの携帯が好きなのだけど、今度機種変するときはモトローラを試してみようかと思っている。
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