月に舞う桜
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2008年03月31日(月) |
★X復活ライヴ参戦記★ライヴ編(1) |
出発〜開場編
XJAPAN 攻撃再開2008 I.V.〜破滅に向かって〜 3月28日(金) 破壊の夜
今回、セットがかなりカッコ良かった。ステージの両脇には大型スクリーン、ドでかいXのロゴ・オブジェと、これまたドでかい薔薇のオブジェ。ステージの上にはスクリーンが3つ。花道は3本作られていた。 Xのロゴを見て「ついに来た!」という感激と、最後までいられないかもしれないという不安で早くも泣きそうになる。が、ライヴが始まるまでは絶対に泣くまいと思い、必死にこらえた。 開場は2時間押しだった。開演はどれくらい押すか分からない。時間を気にしながら、なかなか始まらないことへの苛立ちと、「ここまで来たら、1曲でも聴ければそれでいい」という気持ちが交差していた。
開演を待つ間、公演中の注意事項が何度かアナウンスされたが、その中で「飛び跳ねるなどの行為は近隣への迷惑になりますので、絶対におやめ下さい」という念押しがあった。 そんなこと言ったって、『X』が始まったら飛ばないわけにいかないでしょ? と、そのときは思っていたんだ……。
そして、開演予定の6時半から2時間以上遅れた8時45分過ぎ、ステージの端で準備するメンバーが見えたのか、客席の一部から歓声があがる。そのうち、会場中で手拍子が起こった。 しばらくして、暗転。 ついに攻撃再開。破壊の夜が幕を明けた。
セットリスト↓(ソロコーナーは、過去のライヴを参考に私が適当にタイトルをつけました) The Last Song(SE) Rusty Nail WEEK END SCARS featuring HIDE Silent Jealousy(guitar:SUGIZO) HIDEの部屋with PATA,HEATH Say Anything featuring TOSHI,PATA,HEATH YOSHIKI piano solo Without You(YOSIKI&TOSHI) I.V.(guitar:SUGIZO) 紅 ART OF LIFE(第2楽章まで) Longing〜跡切れたMelody(SE)
オープニングのSEはAmethystかPROLOGUE(〜WORLD ANTHEM)だと思っていたら、The Last Songとは! いや実は、初日だからそれも有り得なくないなぁとはちょっと思っていたんだけど。YOSHIKIのシンフォニックコンサートも、YOSHIKIのピアノはThe Last Songで始まったし。 でもまさか、本当にそれでくるとは! サビでTOSHIの歌が聞こえて、TOSHIのシルエットが大きく浮かび上がる。 ずっとずっと待っていた、TOSHIの声。 The Last Songが終わって、閃光のような照明がつく。ステージに、メンバーの姿。悲鳴と怒号に似た歓声。 Rusty Nailのイントロが流れ、ステージから花火が上がった。 スクリーンにはHIDEの姿が映し出され、確かRusty Nailのときは、ステージ上にもHIDEの立ち位置に画面が置かれていた気がするけれど……私の思い違いかな? ライヴ中、スクリーンに常にHIDEの姿があった。あぁ、やっぱり5人のライヴなんだ、と感無量。 初っ端から飛ばす5人と、5万5千人。そして、初っ端から泣きながら歌う私。ペンライトが大活躍。 「どれだけ涙を流せば、貴方を忘れられるだろう〜」……忘れないよ。どんなに泣いたって、忘れるわけねーじゃん。 サビでは、TOSHIがいつものように腕を広げて私たちを促す。いつものように。 Rusty Nailの「素顔のままで、生きていければきっと〜」という歌詞が、心に染みた。この10年間、TOSHIは素顔で生きてこられたかな。そして、今は。
Rusty Nailのあと、TOSHIの短いMC。 「会いたかったぜーーーーーっ!!」 「元気だったかーーーーーっ!?」 TOSHIが叫ぶ。なんだ、歌もMCも、何も変わってないよ。何も変わってない。 「だいぶ待たせて悪かったなぁ」 ん? それはこの10年間のこと? それとも、今日の2時間のこと? 「YOSHIKIがちょっと遅れたぜ」 あぁ、2時間のことね……って、YOSHIKIのせいかっ!(注:翌日、YOSHIKIの遅刻なんかではなく、機材トラブルによる遅延だったことが分かる) 苦笑するYOSHIKI。「10年ぶりの東京ドームで……」とか何とか言ったあと、YOSHIKIにマイクを向けるTOSHI。 YOSHIKI「てめぇら……てめぇら※◆△?○★*※……」 な、何言ってるか分からん。 TOSHI「今のを訳すと……今日は暴れん坊将軍で行けよーーーーーーーっ!!!!ということです」 頷くYOSHIKI。あぁ、これだ、これ。YOSHIKI語を訳せるのは、TOSHIしかいない。
続いてWEEK END。 ちゃんと、HIDEのコーラスが入る。TOSHIと私たちの「WEEK END〜」のかけ合いも健在。
そして、アレンジしまくりのSCARSをスクリーンいっぱいにHIDEが歌う。
で、次の曲のイントロが……って、ええっ!? Silent Jealousy、きたーーーーーっ!!! Silent Jealousyは、一、二を争うくらい聴きたかった。でも、とても速い曲だからYOSHIKIのことを考えるとドラムが大変だし、最近(……とは言わないか。解散前の数年のこと)はライヴでやってなかったみたいだから、今回も半分諦めていたんだ。 さらにテンションが上がる私。歌う……が、この曲はかなり難しくて上手く歌えない上に、自分と周りの歌声でTOSHIの声が聞こえなくなった。歌うべきか聴くのに集中するべきか。いや、そりゃあ、聴くだろ! 間奏でTOSHIが「ギター、SUGIZO!」と紹介。 SUGIZOが、いい具合に溶け込んでいる。TOSHIも、昔はHIDEにしていたように、ときどきSUGIZOにぴったりくっついて歌う。 そっか、HIDEを含めた5人でやっているように見えても、やっぱりHIDEはここにいないんだ……そう思って、泣く。泣くような曲じゃないのに。せっかくのSilent Jealousyなのに。 でも、スクリーンにはちゃんとHIDEがいて、HIDEとPATAとSUGIZOのトリプルギターみたいだったな。
Silent Jealousyの終わり、YOSHIKIがドラムを破壊した。 本当はこのとき、嫌な予感がしたんだ。この段階でドラムを破壊するって、YOSHIKI、追い詰められているのかなと思った。
ドラムを破壊したYOSHIKIがステージを去って、一度暗転。 周りがメンバーの名前を叫ぶ中、私は時間が気になって携帯をチェックした。まだ、大丈夫。
ソロコーナーのトップはHIDEの部屋だった。演目は、私の知らないhideのソロの曲だった。ドームの天井に「POSE」と出ていたので、たぶんそれがタイトルなんだろう。 スクリーンで歌うHIDEに合わせて、PATAとHEATHが花道に出てギターとベースをかき鳴らす。それから、「HIDEの部屋」には欠かせない怪しげなパフォーマーたち。
HIDEの部屋は、飛び切りのエンターテイメントだ。Xのライヴというのはとてつもないエネルギーでガンガン突き進んでいくのだけど、その中にあって、HIDEの部屋はとても作り込まれている。 ちょっと一息ついて、純粋に楽しめる「遊びタイム」だ。
そして、また暗転。
(続いてしまいます)
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