月に舞う桜
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お役所って、どうして窓口も電話受付も5時までしかやってないんだー! 受付時間が短いなら、せめて手続きに必要な書類の記入方法を分かりやすくしてくれんかね。自立支援法に基づく福祉サービスを継続利用するための書類が届いて、記入例が書かれた別紙も付いているのだけど、これがまた分かりにくい。 まぁ、記入例が分かりにくいのは、私の理解力が足りないだけかもしれないけど。 今日はたまたま早退届けを出していて、元々あった用事は少し遅くなっても構わなかったので、先に区役所に行ってきた。送られて来た書類を一人で睨んでいても埒が明かないんだもの。
区役所の障害者支援担当窓口に掲げられたプレートが「障がい児・障がい者担当」となっていて、げんなり(6月3日の日記参照)。 以前は「障害者」となっていたように記憶しているから、わざわざ付け替えたのだ。そのことに気づいてもっとげんなり。我が区役所よ、お前もか! 応対してくれたお姉さんは親しみやすい感じで、話し方も分かりやすいのだけれど、持参した書きかけの用紙を全部奪い取って自分のペースで説明していくので、ちょっと気圧されぎみに。分からないところを整理して丸をつけて行ったんだけれども、そんなことは無視で、まぁいっか。
用紙は3枚あって、1枚目の裏面の記入方法が分からないので白紙にしていると、「ここは、こっち(2枚目)に書くことと意味は同じなので、書かなくていいです」と、いとも簡単に。
え。 そんなこと、どこにも書いてないんですが。 書かなくていいなら案内書か記入例に明記しておいてくれよ。すっごく悩んじゃったじゃん。
で、「これ以降は○○もしくは××の場合のみ記入して下さい」と書いてあるところがあって、私はどちらにも当てはまらないので「ここから先は書かなくていいんだな」と思っていた。がしかし、私の話から私が定職に就いていて保険料や所得税を自分で払っていると知ったお姉さんは、「書いてくれれば(保険料や所得税を)経費と捉えて考慮しますので」と言ってくれた。 親切心で言ってくれたのだとは分かったけれど、私は内心、「やっぱり書かないで出そう」と決めていた。だって、その欄には経費だけではなくて給料や障害者年金の額や預貯金額まで書かなきゃならないし、証明できる書類のコピーも添付しなくちゃいけないのだ。添付書類を揃えるのが面倒な上に、預貯金額なんて書きたくない。 私の心中を知る由もないお姉さんは、さらに親切心を起こして、「書けるところは書いてあげよう」と思ったらしい。「預貯金はどれくらいありますか?」と聞いてきた。 いや、そんなこと、あなたに教えられんがな。それに、ここは区役所の相談窓口。隣で見ず知らずの女性が、私みたいに職員に何か聞いてるのだよ。机の向こうには職員もたくさんいるのだよ。そんなところで、自分の預貯金額なんか言えるか? しかも、どさくさに紛れて「そんなにないですか」と言い放つお姉さん。 あんた、アホか。 私、お客様対応をするオペレーターの端くれですが、お客様にそんなことを言うなんて考えられませんが(その前に、そんなことを聞くような場面がないけれども)。 言いたくないし、そもそも書くつもりもないので言葉を濁していると、畳み掛けるように「正確じゃなくても、だいたいで構わないです」と。 あんた、本当にアホか。いい加減、察しろよ。
とまぁ、こんなことがありつつも、実際はそれほど嫌な感じを受けなかったのは、ひとえにお姉さんの明るい笑顔と気さくな話し方のおかげでしょう。「嫌味な感じがない」というのは、それだけでものすごく人の印象をプラスにするものだな、と思った。
それにしても、毎年この同じ書類を書いて返送しなきゃならんのか。 ぶっちゃけ、世帯状況や税金なんて役所で調べられるんだから、勝手に調べて自動継続しておいてくれよ、と思ってしまう不精市民であった。 まぁ、福祉サービスの費用もすべて税金だからね。面倒でもちゃんとしないとだめだよね。私が福祉サービスを受ける立場じゃなくて、ただ納税してるだけだったら、「面倒なんて言わないで、ちゃんとやれよ!」と思うもん。
でもさぁ、お役所が5時までって本当に不便だわ。私はいざとなったら母に頼めばいいけど、一人暮らしの人なんか大変だよ。 現に、どうしても不安で社会保険事務所に問い合わせたいことがあるけど私は電話できる時間がなくて、母に頼んだもの。
ところで、身障者手帳と障害者年金の等級って、必ずしも一致するものじゃないのね。 成人8年目にして、初めて知った。びっくりだ。
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