月に舞う桜

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2007年04月09日(月) 夢の残像は、太陽の下までも

明け方、とても怖い夢を見た。
誰かに追い掛けられるとか痛め付けられるとか、大切な人を失うとかじゃない。鶏が出てくるというのでもない。
私は、今の仕事を辞めなきゃならなくなっていた。自分の意思で辞めるのか、何かとんでもないミスをしたから辞めさせられるのか定かでなく、もしかすると取り返しのつかないことをして自暴自棄になって辞めることにしたのかもしれない。
夢の中で、私は絶望していた。1度ならまだしも、2度も続けて仕事を建設的でない理由でこんなに早く辞めることになるなんて、やっぱり私はだめなんだなぁ……と打ちひしがれていた。
その自己否定の感じは、悲しさや悔しさを通り越して、恐怖だった。
目が覚めて時間が経つにつれ、夢の鮮明さは薄れていくのに、体に染み付いた恐怖だけはなかなか消えなかった。
結局、会社に着いて仕事の準備を終えるまで、体の隅っこにその怖い感じが残ったままだった。

いったい私は、何に怯えているんだろう。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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