広い体育館の片隅で、メロンちゃんが
私を見ている。
なに?
そのくぼんだ目は?
私とキスしたいの?
それとも、したいの?
したくなっちゃってしょうがないの?
いやん、そんなくぼんだ目で見つめないで
身体の奥がしびれるように熱いよ。
あみ 「メロンちゃん、なに?」
メロン 「あみさ、ブラしてないでしょう!?」
何でバレちゃったの?
あり得ないんだけど。
よりによって何で、こぶたメロンちゃんなの?
まさかメロンちゃんは、秘密組織か何かのグループに所属している一員なのカモ。
これでもう他の人にも、バレちゃうね。
みんなにバレるのは、もう時間の問題だね。
私、いじめられちゃうのかなぁ。。。。
だって、1個しかないブラを間違えて捨てちゃったんだモン。
だって、私に合うブラがジャスコに売ってなかったんだモン。
だって、校則にブラをする事って書いてなかったんだモン。
だってしょうがないよ、3年間休み休み叩き続けたけど、膨らまなかったんだから。
私、泣かない。
泣かされても、絶対泣くもんか。
自分から、泣いてやるんだ。
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