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あみの秘密日記
水城あみ

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2006年02月05日(日)
反っ歯の微笑み。




さっき、理沙から電話が来たのです。




理沙 「○○中学のアキって知ってる?」

あみ 「知らないけど。」




理沙 「えっ!? 知らないの? 
    アキはあみの事 物凄く知ってたよ」

あみ 「どんな事、知ってたの?」




理沙 「え〜と、どんな事か忘れたけど、知ってたよ。」

あみ 「何言ってんの?」




理沙 「要するにアキは、あみの事知ってるって事だよ。」

あみ 「それがどーしたの?」






ホント、解らない。

理沙が、何を言いたいのかさっぱり解らない。





あみ 「理沙は、私に何が言いたいの?」

理沙 「アキのお兄ちゃんが、あみを駅で見たらしいよ。」



あみ 「ふ〜ん。」

理沙 「そんでさ、あみに一目惚れしたんだってよ。」












それ、ホント!?








お兄ちゃんかぁ〜

どんな人かなぁ〜

私、お兄ちゃんがいないから、お兄ちゃん欲しいんだよね。

山ぴーみたいだったら、どーしよう!!







理沙 「話しは変わるけどさ。」









にゃに!?







何で急に話しが変わっちゃうの?

今はお兄ちゃんの話し以外聞きたくない心でいっぱいだよ。

お兄ちゃんは 長男なのかとか、お兄ちゃんの家は 持ち家なのかとか

今、貯金はどのくらい持ってるのかとか、車は 何乗ってるのかとか 土地とか株

とか、そんな話しまだしてないぢゃんよ。






あみ 「お兄ちゃんの話しは、もう終わりなの?」

理沙 「あれ?気になるの?彼がいるくせに?」




あみ 「どんな人かなと思って。」

理沙 「反っ歯だと思うよ。」





あみ 「知ってるの?

理沙 「知らないけど、そんな気がするから。」




それって、酷くない?

知らないくせに、酷くない?

反っ歯じゃないかもしんないぢゃん。

案外、素敵な人かもしんないぢゃん。

見た事も無いくせに、お兄ちゃんを反っ歯だなんて酷過ぎるぢゃんよ。





あみ 「もしかしたら、反っ歯じゃないかもよ。」

理沙 「絶対、反っ歯だよ。」













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あみ 「それだけの理由で、お兄ちゃんを反っ歯扱いするのは酷いんじゃないの?」

理沙 「だってさ、アキの両親も反っ歯なんだよ。」




あみ 「だけど、おじぃちゃんかおばぁちゃん似かもよ。
    それとか、隣のおじさん似とかさぁ〜」」

理沙 「99%の確率で、あり得ないよ。」



あみ 「何で?」

理沙 「あの親を作ったじぃさんとばぁさんが反っ歯じゃないなんて、あり得ないしさ、
     隣は 畑だから、おじさんはいないよ。」





なんなの?

反っ歯反っ歯って反っ歯がなんなの?

反っ歯が反っ歯で何が悪いんだよ?

反っ歯は、生きちゃいけないとでも言いたいの?




反っ歯なんて、関係ないよ。

反っ歯なんて、ビーバーみたいで案外可愛いかもぢゃんよ。

だいたい反っ歯で、何が悪いと言うの?

理沙は、反っ歯が悪いなんて一言も言ってないけどさぁ〜!!


反っ歯か反っ歯じゃないかなんて全然気にならないよ。




人間は、中身じゃないですか。

人間を、反っ歯で判断しては、いけないんです。


それよか、気になるのはやっぱ土地をどれだけ持ってるかだよ。

家の隣の畑は、お兄ちゃんちのかって事も気になるよ。





だけど、どんだけの反っ歯なのか知りたいじゃないですか。

どんだけ、先祖代々引き継がれている反っ歯なのか

見てみたいじゃないですか。




あみ 「こうなりゃとことん反っ歯お兄ちゃんの顔が見たいよ。」

理沙 「じゃ今アキに、写メール してもらうから、待ってて。」




当然待ちました。

3分待ちました。

正確に言うと、5分ですけど。












どっぱ〜〜ん!?









ひぃ〜〜!!!!







夕日が私を赤く照らす。

だが、冬の力ない太陽は私自身を温める事はできなかった。





写メールは、大反っ歯のお兄ちゃんだけではなく、

横反っ歯のアキも写ってたよ。

二人そろって、違う種類の 反っ歯で微笑んでやんの。

しかも斜め 反っ歯で、V サインなんか してやがる。




とってもさみぃ〜〜!!!!(ガクガクブルブル。)