さっき、理沙から電話が来たのです。
理沙 「○○中学のアキって知ってる?」
あみ 「知らないけど。」
理沙 「えっ!? 知らないの? アキはあみの事 物凄く知ってたよ」
あみ 「どんな事、知ってたの?」
理沙 「え〜と、どんな事か忘れたけど、知ってたよ。」
あみ 「何言ってんの?」
理沙 「要するにアキは、あみの事知ってるって事だよ。」
あみ 「それがどーしたの?」
ホント、解らない。
理沙が、何を言いたいのかさっぱり解らない。
あみ 「理沙は、私に何が言いたいの?」
理沙 「アキのお兄ちゃんが、あみを駅で見たらしいよ。」
あみ 「ふ〜ん。」
理沙 「そんでさ、あみに一目惚れしたんだってよ。」
それ、ホント!?
お兄ちゃんかぁ〜
どんな人かなぁ〜
私、お兄ちゃんがいないから、お兄ちゃん欲しいんだよね。
山ぴーみたいだったら、どーしよう!!
理沙 「話しは変わるけどさ。」
にゃに!?
何で急に話しが変わっちゃうの?
今はお兄ちゃんの話し以外聞きたくない心でいっぱいだよ。
お兄ちゃんは 長男なのかとか、お兄ちゃんの家は 持ち家なのかとか
今、貯金はどのくらい持ってるのかとか、車は 何乗ってるのかとか 土地とか株
とか、そんな話しまだしてないぢゃんよ。
あみ 「お兄ちゃんの話しは、もう終わりなの?」
理沙 「あれ?気になるの?彼がいるくせに?」
あみ 「どんな人かなと思って。」
理沙 「反っ歯だと思うよ。」
あみ 「知ってるの?
理沙 「知らないけど、そんな気がするから。」
それって、酷くない?
知らないくせに、酷くない?
反っ歯じゃないかもしんないぢゃん。
案外、素敵な人かもしんないぢゃん。
見た事も無いくせに、お兄ちゃんを反っ歯だなんて酷過ぎるぢゃんよ。
あみ 「もしかしたら、反っ歯じゃないかもよ。」
理沙 「絶対、反っ歯だよ。」
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