夏休みだと言うのに、
部活が休みだと言うのに、
朝、5時に起きました。
朝っぱらから、公園でゲイトボール大会が、あるんです。(嘘)
翔子先輩宅に、楽譜を取りに行ったんです。
翔子先輩に取りに来るようにと、命令されたモンで。
ピンポーン!!
ぬっ!
コトもあろうに、出て来たのは 脂デブ!!
誰ですか?
妖怪 デブゴンですか?
デブ 「誰 あんた?」
あみ 「水城です。 翔子先輩いらっしゃいますか?」
デブ 「翔子? あぁ寝てるけど。」
なんですと!?
私を朝っぱらから、呼び出しておいて自分は、寝てるですってぇ〜!!
許せない!!
例え、腹筋ムキムキのウォーターボーイズが、許しても
この 水城あみは、許しません!!
あみ 「楽譜取りに 来たんですけど。」
デブ 「楽譜? 何の??」
何?
この脂デブ。
汗だくぢゃん!!
ブタが、変身して人間になったみたいぢゃん!!
ホントに翔子先輩のお兄ちゃんなの?
何か とてつもなく、がっかりじゃん!!
あみ 「翔子先輩 起こして来て くれませんか?」
デブ 「いや〜 俺が行くと 怒るんだよね アイツ。」
怒らないって!!
怒るはずないって!!
だって、デブゴンちゃんは、翔子先輩のお兄ちゃんぢゃん!!
私が、来たって言えば、飛んで来るはずだもん。
「あみちゃん めんご、めんご」って言いながら
手を合わせて来るはずだもん。
あみ 「勇気を出して、起こして来て もらえませんか?」
デブ 「いや〜! 起きないよ、きっと。」
きっと?
だと?
ざっけんなーっ!!
私は、わざわざ来たんだぞ!!
ついでに、来た訳じゃねぇ〜んだよ デブゴンちゃんよぉ〜!
朝、5時に起きたんだよ〜!!
あん!? 聞いてんのか? このボケがぁ〜!!!
呼んで来いよ!
翔子を早く 叩き起こして来い ってんだぁ〜!!
はぁ〜 はぁ〜
言ってやりましたよ。
心のモヤモヤをデブゴンちゃんに ぶちまけてやりましたよ。
心の中で。
あぁ〜 すっきりした。
んっ!?
くっせー!!
お兄ちゃん オナラした?
どぶ臭いよ!!
どぶの水飲んだ!?
それとも、どぶのお風呂入った?
もうこれ以上 ここには、いられません。
帰ります。
お兄ちゃんの勝ち!! 妖怪デブゴンちゃんの勝ち!!
しょうがないので、出直しました。
先輩 「あみちゃん さっきは、ごめんね」
あみ 「いいえ」
先輩 「ところでさぁ さっき出たの どっちの兄貴だった?」
なんですと!?
あみ 「どっちって?」
先輩 「2人 兄貴がいるのよ どんな感じの男だった?」
どんな感じって言ったって。。。
知ってるくせに。
脂デブの方に決まってんぢゃん!!
だけど、脂デブでキモイ方なんて 言えないし、
どぶ臭くて、ろくでなしっぽいヤツなんて ぜってー 言えやしない。
何たって、翔子先輩の お兄ちゃんなんだから。
しかし、翔子先輩は、何でそんな事 聞くんだろう。
ホントは、知ってるんだけど、私が何て言うか
試すつもりなんじゃ。。。
あみ 「あの〜とってもカッチョいい方だと。。。」
先輩 「うっそー! カッチョいい兄貴なんて いないよ。 2人共キモイし、あみちゃんが 会った方は デブじゃなかった? 脂っぽくなかった? どぶ臭くなかった? ねぇねぇ〜」
あみ 「え〜 何と言いますか、その通りでございます。 ちなみに、もうひとりのお兄ちゃんは どんな感じなんですか?」
先輩 「チビで、メガネで、顔じゅうニキビだらけで 鼻の横っちょに 大きなイボがあるの。」
え〜
まぁ。。。
とりあえず。。。
コッパミジンと
ゆーコトで。
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