永遠の半神...楢原笙子

 

 

慈愛#4 - 2005年10月04日(火)



すっかり大きくなっているカレシのソレに、
そっと手を伸ばした。
カレシはわたしの手を優しく握って言った。


いいんだ。舞は疲れてるだろ?


そうしてまた、丁寧にわたしのカラダを洗ってくれた。
本当にいいのかなって思いながら委ねていると、
カレシのやせ我慢のシルシは、だんだん小さくなっていった。

いやらしい感じがしなかったのは、
ただわたしを綺麗にすることに一生懸命だったせい。
洗ってあげる、って言葉どおり、
きっと最初からそのつもりだったんだ。
でもカラダは反応しちゃって、
でも頑張ってる・・・・。


カレシはこういう人だったっけ?
似たようなシーンを思い返そうとしても、
自分が繰り返してきた過去が、バラバラに浮かんでくるだけだった。
いろんな男の人に欲しがられて、
乞われるままにいろんなコトして。
そんなのを知らないカレシも、いつもいっぱい求めてくれた。

だから優しいって思ってたのかな。
でも、今だってこんなに優しい・・・。
でも、この優しさはわたしを悲しくさせる。

なんでだろう。なんでか解らない。



涙が溢れてきた。






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