永遠の半神...楢原笙子

 

 

慈愛#2 - 2005年09月21日(水)

ドアを開けるとピザの香りが漂ってきた。
わたしの帰りが遅いから、デリバリーを頼んでくれたんだ。
カレシと眼が合うと、胸がきゅんとした。

先に食べててよかったのに?
ん?だって一緒に食べたいじゃん
うん♪でも・・・先にシャワーしてくるね

髪も身体も洗い流したくて、返事も聞かずに洗面所へ行った。
マスターの匂いがどこかに残っているかもしれないと思うと、
このままカレシに近づくワケには行かないし。
脱いだ服とブラと新しいパンティも小さく丸めて、
洗濯機の中の他の服の下に入れた。

こんなことは初めてじゃなかった。
カレシの事大好きなのに、
他の男の人とそういう雰囲気になるといつも拒みきれなくて、
拒む言葉は、お願いシテルと思われるだけだった。

眼を閉じて、熱いシャワーを顔に浴びた。
おっぱいの辺りの、一度乾いたマスターの唾液が、
シャワーでまたぬるぬるになってそのまま流れて行った。
あそこを指で広げて中まで綺麗にしようと思った。
その時突然カレシが裸で入ってきて、びっくりして息を呑んだ。

洗ってあげよっか?
えっ?う・・うん

隠し事があると、どうすれば自然のままでいられるのか、
まるで解らなくなって混乱する。
こんなとき普段なら、きゃーもお!って
怒るのが舞流だったのかもしれない・・・。
そう思ったらドキドキして、ぎこちなくなった。

カレシはわたしの手からシャワーを取って、
丁寧に浴びせ始めた。
わたしは下を向いて、白い肌の上を玉になって落ちて行く
いくつもの流れをじっと追っていた。





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