永遠の半神...楢原笙子

 

 

慈愛#1 - 2005年09月19日(月)

カレシには、バイト代を取りに行くと言ってあった。
たぶん仕事が終わって連絡をくれたはず。
今頃はもう部屋に帰ってるだろう。
わたしは新しいパンティを買って駅のトイレに入った。

いちどイッたのに、また感じ始めてから、
何度も小さな波がきた。
マスターがイキそうになったとき、
抜かれたくなくて、そのまま中に出してもらった。
トイレでちからを入れると、白いものがどろりと流れた。
濡れたままのパンティを穿き替えて、トイレのゴミ箱に捨てた。
ふと、マスターの言葉が浮かんできた。

舞ちゃん、エッチ好きなんだね。

でも、本当にそうなのか自分では解らない。
えっちの度に、この人はどれぐらい
わたしのこと好きなんだろうって思う。

今のカレシと出逢ったとき、
一緒に住んでる女の人がいるのは知ってた。
ある日突然わたしの部屋にやってきて、同棲が始まった。
カレシが持ってきたのはほとんど服だけで、
まるで夜逃げみたいにして来てくれたことが嬉しかった。
カレシはとっても優しい。
だから大事にしなきゃいけない。
濡れたパンティのまま帰っちゃいけないの。

ただいまあ

わたしは明るくアパートのドアを開けた。





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